目の使い方が首こりを作る|ピラティスインストラクターが知っておきたい眼球運動の話 | 福岡の大濠にあるピラティス・ヨガ スタジオKANON(カノン)

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目の使い方が首こりを作る|ピラティスインストラクターが知っておきたい眼球運動の話

先日、交流会でこんな一言をいただきました。

「最近やたら首がこるんですよね。運動不足ですかね」

 

その方、週3回ほどジムやヨガに通ってるそうです。

 

運動不足ではなさそうですよね。

 

少し話を聞いてみると、仕事でパソコンを1日中使っている。

画面をじっと見続けることが多い。

 

首がこる原因、実は目の使い方にすごく関係しています。

 

眼球は、思っているより首と連動している

試してみてください。

頭を動かさずに、目だけを右へ。左へ。

このとき、首の奥の筋肉がわずかに動いているのがわかりますか?

 

目が動くたびに、後頭下筋群という

首の深層にある筋肉が頭の位置を微調整しています。

 

この筋肉は後頭骨と第1・第2頸椎の間にある4つの深層筋で、

視線の動きに先行して頭部位置を数ミリ単位で調整し続けています。

 

目と首は、神経学的に切り離せない関係にあるんです。

 

 

画面を見ていると、眼球の動き幅がせまい

日常生活の中で、眼球は多様な方向に動いています。

遠くを見る。近くを見る。

動くものを追う。上下左右、斜め方向へ視線を飛ばす。

 

この多様な動きに合わせて、後頭下筋群もバランスよく機能します。

 

ところがパソコンやスマホの画面を見ているとって

、眼球運動は水平方向の狭い範囲に限定されます。

 

サッケードと呼ばれる、視線を素早く飛ばす動きが

1日に何千回も繰り返される。

しかもほぼ同じ方向に。

 

後頭下筋群は同じ動きの微調整を何千回も繰り返すことになります。

 

さらに「じっと画面を見る」という姿勢では、頭部が固定されます。

 

本来「動きに合わせて調整する」ために存在する筋肉が、

ひたすら固定する仕事だけをさせられている状態です。

 

動きのための筋肉が、固定のために使われ続ける。

これが首こりの解剖学的な正体のひとつです。

 

疲弊すると、周りの筋肉が肩代わりを始める

後頭下筋群が限界を迎えると、脳は周囲の筋肉に助けを求めます。

 

僧帽筋が頭部の固定をカバーしようとして緊張する。

胸鎖乳突筋や斜角筋が加わり、首全体がブロック状に固まっていく。

 

深層筋がやるべき精密な調整を、大きな表層筋が肩代わりしている状態です。

表層筋は繊細な調整が得意ではないため、より大きな力で固定しようとします。

 

それがさらなる緊張を生み、慢性的な首こり・肩こりのループになっていきます。

「毎回同じ場所がこる」生徒さんの多くが、実はこのループの中にいます。

 

視線が安定しにくくなるという問題

もうひとつ見落とされがちな変化があります。

頭が動いたとき、視線を安定させる反射を前庭眼反射(VOR)といいます。

 

歩きながら前を見ても視界がブレないのは、この反射が機能しているからです。

 

この反射には、後頭下筋群からの固有受容感覚の情報が必要です。

 

後頭下筋群が疲弊して情報の精度が落ちると、前庭眼反射の精度も下がります。

 

視線が安定しにくくなる。

ピント調整に時間がかかる。

目が疲れやすい。

 

眼科で「異常なし」と言われたのに目の違和感が続く場合、

この経路の乱れが関係していることがよくよくあります。

 

レッスンの中で意識できること

眼球運動の偏りを解消するには、

多方向への視線移動を意識的に取り入れることが有効です。

 

上下・左右・斜め方向への視線移動。

遠くと近くを交互に見る。

頭を動かしながら視線を安定させる。

 

ピラティスで頭部のアライメントや頸部の動きを扱うとき、

目の動きとの連動を加えるだけで、生徒さんへの問いかけが変わってきます。

 

慢性的な首こりの糸口、目からも見てみてください。

 
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