腰まわりが硬い、坐骨神経痛と言われた、お尻から脚にかけて痛みや痺れがある。
そういう悩みを持っている人に、知っておいてほしい筋肉があります。
梨状筋です。
梨状筋は大臀筋のさらに奥にある小さな筋肉で、仙骨と大腿骨をつないでいます。
外旋など股関節の細かい調整が本来の仕事です。
この筋肉のすぐそばを坐骨神経が通っていて。
人によっては筋肉の中を貫通している人もいまます。
梨状筋が硬くなると坐骨神経を圧迫して、お尻の奥の痛みや脚への痺れが起きるんですね。
これが梨状筋症候群と呼ばれる状態です。
いわゆる坐骨神経痛。
梨状筋をストレッチしたりマッサージすると、一時的には楽になります。
でも数日後にまた同じ痛みが戻ってくる、という人は多いです。
原因は梨状筋が疲弊する状況が変わっていないからです。
梨状筋は本来、微調整役の小さな筋肉です。
それが重労働を押し付けられてオーバーワークになっているのが、そもそもの問題です。
長時間の座り仕事などで、脳が大臀筋の使い方を忘れてしまうことがあります。
大臀筋がサボると、骨盤の安定や股関節のコントロールを梨状筋が代わりをすることになります。
梨状筋は仙骨に直接ついているので、
仙腸関節にストレスがかかると反射的に硬くなって関節を保護しようとします。
この場合、梨状筋は原因ではなく反応です。
腸腰筋が硬いと骨盤が前傾し、
歩くたびにその歪みを梨状筋が補正し続けます。
疲れ果てるのは当然です。
梨状筋のストレッチやリリースは入口として必要です。
ただ、そこで止まらないことが大切です。
やるべきことはシンプルで、
大臀筋をちゃんと使えるようにすること、そして腸腰筋を緩めること。
ヒップリフトやスクワットなどお尻に力を入れるエクササイズと、
腸腰筋のストレッチを組み合わせることで、梨状筋への負担が下がっていきます。
痛みがある場所だけにアプローチしても、
根本の役割分担が変わらなければ同じことが繰り返されます。
梨状筋を本来の微調整役に戻してあげることが、解決への近道です。