身体を整えているのに、なんとなく不調が続く。
疲れが抜けない。肩こりが取れない。頭痛がある。
姿勢を見直して、運動もしている。食事にも気を使っている。
それでも改善しないとき、見落とされやすい場所があります。
口の中の慢性炎症です。
身体全体をみる視点を持っているなら、
口の中も「全身の一部」として見ておく必要があります。

歯周病というと、
歯ぐきが腫れる・出血する、というイメージが強いかもしれません。
でも実際には、口の中で慢性的な炎症が続くことで、
細菌や炎症性物質が血流に入り込み、
全身へ影響を及ぼす可能性があることが分かってきています。
口という限られた場所の炎症が、血流を通じて全身の炎症レベルに関わってくる。
そういうしくみがあるということです。
流れを整理するとこうなります。
口腔内で慢性炎症が起きている
→炎症性物質や細菌が血流へ入り込む
→血流に乗って全身へ運ばれる
→慢性的な炎症状態につながる可能性がある
現在の研究で関連が報告されているものとして、以下が挙げられています。
特に糖尿病との関係は、双方向であることが知られています。
歯周病が血糖コントロールを悪化させる一方、
血糖値が高い状態が歯周病を進行させやすくする。
お互いに悪影響を及ぼし合う関係です。
ただし、これらの多くは「関連が報告されている」段階であり、
歯周病がこれらの病気を直接引き起こすと確定しているわけではありません。
年齢や生活習慣など、他の要因も関わってきます。
歯周病があれば必ず発症する、
という話ではないことは押さえておきたいところです。

肩だけ、腰だけ、足だけを見ていると、
全体が見えなくなることがあります。
私がピラティスで大切にしているのも、
部位ではなく身体全体のつながりを見ることです。
その視点を広げると、口の中も「全身の一部」として見えてきます。
原因がはっきりしない慢性的な不調の背景に、
口腔内の炎症が関係しているケースもゼロではない。
もちろん、すべての不調が歯周病によるものではありません。
でも、視野の中に入れておく価値はあると思っています。
歯周病は、痛みがない状態で進行していることがあります。
見た目の歯ぐきだけでは分からない炎症を確認するために、レントゲンでは
などを確認することができます。
「痛くないから大丈夫」ではなく、
定期的に口腔内の状態を確認しておくことが大切です。

歯科治療と並行して、
食事の面からも炎症を抑える意識が役に立つことがあります。
炎症を助長しやすいもの
意識したいもの
食事の内容は、口腔内の環境にも身体全体の炎症にも影響します。特
別なことをするというより、日々の積み重ねが土台になります。
私は身体をみる仕事をしていますが、
身体の部位は独立して働いているわけではありません。
姿勢、呼吸、足の状態を見るのと同じように、
口の中も全身の一部です。
不調が続くとき、筋肉や関節だけではなく、
口腔内の状態にも目を向けてみる。
そういう視点を持っておくことが、
身体全体を整えることにつながると思っています。
まだ歯科で定期検診を受けていない方は、
一度受けてみることをおすすめします。