
私たちの身体には、全身に張り巡らされた血管があります。
その長さを全部合わせると、なんと約10万キロメートル。
地球を2周半もできる距離になります。
この数字、すごいですよね。
実際、私たちの身体のすみずみに酸素や栄養を届けてくれている
毛細血管のネットワークは、それほど広大。
その血管を血液がどうやって流れているか、考えたことはありますか?
血液を送り出すポンプの役割をしているのは、もちろん「心臓」です。
心臓は動脈を通して酸素と栄養を含んだ血液を身体の隅々まで送り届けます。
でも、実は心臓が送り届けられるのは、太い血管まで。
髪の毛よりもずっと細い「毛細血管」や、手足の先などの末端には
心臓の力だけでは届かないし、戻せないのです。
ここがとても大事なポイントです。
血液が「戻ってくる」には、自分で身体を動かすことが必要なんです。
たとえば、長時間同じ姿勢で立っていたり、座っていたりすると、
夕方には足がむくんできたりしませんか?
その原因のひとつが
「血液やリンパがうまく戻ってきていないこと」。
末端まで届いた血液が心臓に戻ってこれないと、
水分が細胞の外ににじみ出て、むくみとして現れます。
これを「浮腫」と呼びますが、誰にでも起こりうる日常的な現象です。
ではどうしたら、血液をうまく“戻して”あげられるのでしょうか?
心臓が血液を送り出すポンプなら
ふくらはぎや足の筋肉は「戻すポンプ」です。
とくにふくらはぎは「第二の心臓」とも言われ、
歩く・つま先を動かすなどの運動によって、筋肉が収縮と弛緩を繰り返し、
血液を心臓へ押し戻す役割をしてくれます。
運動不足になると、筋肉のポンプ作用が働かず、
血液やリンパが足に溜まったままになってしまいます。
これが「なんとなく脚が重い」「夕方になると靴がきつくなる」
などの不調として現れてくるのです。
むくみや冷え、だるさに悩んでいるとき、どうしても
「揉んで流す」「お風呂に入って温める」といった受け身のケアに頼りがちです。
もちろん、これらにも一定の効果はありますが、
それはあくまで外側からの一時的なサポート。
根本的な改善につながるのは、やっぱり「自分の身体を動かすこと」。
それも、特別な運動ではなく、小さな動きや意識が大切なんです。
たとえば、椅子に座ったままでもできることはたくさんあります。
・足首を上下に動かす
・かかとを床につけたまま、つま先をトントンする
・手首をくるくる回す
・手のグーパー運動
これらはすべて、毛細血管への刺激となり、
滞っていた血液やリンパがゆるやかに帰り道を見つけられるようになります。
ピラティスでは、「インナーの筋肉を使いながら、全身をつなげて動かす」
ことを大切にしています。
ひとつつひとつの動きの中に
たくさんの血液やリンパのめぐりを助ける動きが含まれているのです。
特に足先・手先などの末端を意識して動かすことで、
普段あまり使われない毛細血管にも刺激が届き、全身の流れが整いやすくなります。
むくみやすい人ほど、
「全体は動いているけど、細かい部分が止まっている」ことが多いんです。
だからこそ、「からだの端っこ」に気づいてあげることが、とても大切。
毎日の暮らしの中で、少しだけ身体を動かす時間をつくってあげましょ。
最近、お腹を抱えて笑う出来事ありましたか?
ノリコがへなちょこのせいで、私は基本的に
毎日、笑っているんですが
実は実は爆笑って、自律神経を整える最強の健康法とも言えるって知ってました?
私たちのからだは、気づかないうちに
呼吸が浅くなったり、緊張で力が入りっぱなしになったり
することってあるんです。
そんなとき、「さあ深呼吸しましょう」と言われても、
けっこう難しかったりしますよね。
でも、本気で笑ったときの
身体を思い出してみてください。
・お腹を抱えて、息を吐いて
・顔の筋肉がゆるみまくって、目尻が下がって涙も出て
・声を出して
これ、実は横隔膜・肺・喉・声・表情筋が全部まとめて動いて、
副交感神経を刺激してくれている状態なんです。
しかも誰かと一緒に笑えば、安心感のスイッチもON。
自然と呼吸も声も、相手と“シンクしはじめます。
整体でも、ピラティスでも、呼吸はすごく大事。
でも「呼吸法」よりも、
まず笑うことのほうが、体にとって有効かもしれませんね。
だからこそ、KANONのレッスンでは
ちゃんとしなきゃより、安心して、笑える雰囲気も大切にしています。
一日1回、大爆笑もすごく良い健康法です。
グループレッスン生徒さん募集してます。
最近、取り入れているのがハミングです。
・自律神経の安定
・呼吸が深くなる
・血流や免疫アップ
など、驚くほど多くの変化が起きるそうです。
どうしてハミングで身体が整うの?
ハミングの声の振動は、喉や胸、鼻の奥、そして頭蓋骨までやさしく響きます。
この「響き」が、迷走神経をじんわりと刺激してくれるのです。
音の振動が自律神経にダイレクトに働くことは
最近の研究でも注目されています。
ハミングで起きる3つの科学的な変化
① 迷走神経が刺激され、自律神経が整う
→ 気持ちが落ち着き、呼吸がゆっくりになる
ハミングは、喉・胸・頭蓋骨まで振動します。
この振動が迷走神経に届きます。
迷走神経は、副交感神経、つまり「安心モード」に切り替える神経。
だから、ハミングすると脳が「安全だ」と判断し
リラックスに入れるんです。
たとえば
「熊が目の前にいるのに、ハミングし出す人いないでしょ?」って話。
つまり、ハミングできてるってことは、身体にとって
「今、安心な状態なんだ」と認識できてる証拠なんです。
② 鼻腔で一酸化窒素(NO)が増える
→ NOは血管をゆるめて血流を促進、さらに抗菌・抗ウイルス作用も!
これは特に、スウェーデンでの研究が有名です。
鼻の奥にある「副鼻腔」でつくられる一酸化窒素(NO)という物質。
これが、ハミング中には通常の15倍に跳ね上がるんです。
NOには、
• 血管をゆるめて血流を促す
• 抗菌・抗ウイルス作用がある
• 呼吸を助ける
という役割があります。
たとえば、花粉症や風邪の季節に喉を壊しやすい時期
ハミングを習慣にしたらどうなるのか
検証してみます。
花粉症の方一緒にやってみませんか?
③ 脳のぐるぐるとした思考が止まりやすくなる
→ 扁桃体の活動が落ち着き、悩みごとが流れていきやすくなります
ハミングをすると、呼吸がゆっくりになります。
それだけじゃなく、脳の「扁桃体」の活動が落ち着いてきます。
扁桃体は、不安や恐怖のセンサーのような場所。
ここが過剰に働くと、悩みがグルグルして止まらない
「半数思考」にハマってしまう。
でも、ハミング中はそれが止まるんです。
不安を動かす神経回路が静まります。
食いしばりにも効く、かもしれない
食いしばってる人って、ハミングがうまくできないんです。
喉や口が固まって、振動が通らない。
でも、ハミングしてる時点で「食いしばれない」。
つまり、ハミングが通るようになると、食いしばりも抜けていく可能性がある。
実際、顎まわりや喉の緊張がやわらぐ方が多いので
地味だけど続けてみる価値はあります。
いびきへの影響も、じわじわと
いびきの原因はいろいろありますが
一部には喉の筋肉のゆるみや口呼吸が関係しています。
ハミングは、喉まわりをやさしく振動させて筋肉に刺激を与えます。
また、鼻呼吸を促すので、口を閉じて眠れるようになる人もいます。
劇的な変化ではないかもしれないけど
寝る前の習慣として続けると、呼吸の質が変わる。
その結果、いびきの軽減につながる可能性は十分にあります。
音の高さによって、響く場所が変わる
実は、出す音の高さによって「どこに響くか」が変わります。
• 高めの音 → 鼻腔や頭に響く(NOの生成、認知系)
• 中音 → 喉や胸(迷走神経、呼吸の安定)
• 低音 → 胃や腸に届く(内臓感覚の鎮静)
音を出しながら、頭や胸に手を当ててみてください。
ある音の高さで急に響き方が変わるポイントがあります。
これが「その人の固有振動」に近い音。
ここに合わせると、反応が早いです。
■ 実際のやり方
準備
あくびをする感じにすると口の中が広くなります
その状態で
1. 背すじを楽に伸ばして立つ
2. 鼻から息を吸う
3. 口を閉じてとハミング
「んーーー」(5〜10秒)
寝る前、気持ちを落ち着けたい時、ピラティスの前後にもおすすめです。
声は身体の中を響く振動として効いている
呼吸を整える、神経を整える、免疫に働きかける。
それを一気にやってくれるのが、音の振動です。
薬でも運動でもなく、自分の声だけで整う。
やりましょ。

お母さんのケアをしているという投稿から
最近はパーキンソン病の方も通い始めたり
インスタでいろいろなご相談を受けるようになりました。
同じような方にもお役に立てるかと思ったので
シェアさせていただきます。
必要そうな方がまわりにいらっしゃったら参考にしてみてください。

あるご家族から、こんなご相談をいただきました。
「母が多系統萎縮症で寝たきりです。胃ろうと気管切開をしていますが
今からでも何かできることはあるのでしょうか?」
病気が進行し、なかか反応が見られなくなってきても、
ご家族としては「何かしてあげたい」と思うものですよね。
私もできるだけのことは、お母さんにしてあげたいと
思っていますから。
結論からお伝えすると
寝たきりでも感じる力は残っている可能性が
すごくあります。
多系統萎縮症(MSA)は
運動神経や自律神経の機能が低下する病気です。
ただし、感覚を伝える神経回路は残ることがあります。
とくに、皮膚や筋肉、関節の動きを感じ取る
「固有感覚」は、脳幹を通じて脳へ届けられます。
これは、寝たきりでも機能していることが多く
触覚刺激が脳に届く可能性があるということです。
1. 手足をやさしく包む・撫でる
・冷えていないかを確認しながら、手のひら、足の裏を包み込むようにふれます
・さする、軽く押すなど、やわらかい刺激を加えます
・指先や足指もていねいに触れてください
2. 呼吸に合わせて胸やお腹に手を添える
・吸ったときに胸にそっと手を添え、吐いたら力を抜く
・数回、呼吸に合わせるだけで大丈夫です
3. 温かいタオルと冷たいタオルを交互に使う
・蒸しタオルを足や首の後ろに当て、数分後に冷たいタオルへ
・自律神経や血流に対する刺激になります
・無理のない範囲で、1日1〜2回でも十分です
4. 手や足の関節を軽く引く・揺らす
・肘・膝・手首・足首などをやさしく引いて戻す、回転してみる
・呼吸に合わせて動かすとより効果的です
・関節を動かすことで、感覚刺激と血流促進が期待できます
・皮膚や筋肉にふれることで、脳の感覚中枢に刺激が届きます
・軽度でも刺激が加わると、脳波や表情に反応が出ることがあります
・五感を使った刺激は、「今ここにいる」という身体感覚をサポートします
反応が見えなくても、脳がまったく反応していないわけではないので
これらのケアは意味のある関わりになります。
寝たきりの介護は、日々の負担も大きく、
良い時もあれば、調子の悪い日もあったりで
迷いや不安がつきまとうと思います。
でも、そっとふれること、呼吸を感じること、
の一つひとつが身体へのアプローチになります。
できる範囲で、少しだけふれる時間をつくってみてください。

関節の痛みや違和感が出てくると、一度は「グルコサミン」や「コンドロイチン」
「コラーゲン」などのサプリメントってどうなのかなぁと
試してみたことある方も多いのではないでしょうか?
でも、ほとんどの場合、飲んでも目に見えた変化は感じられない。
そして、こう思いますよね。
「やっぱりサプリって意味ないよね」
けれど、効かない理由は思ってるのと
ちょっと違うかもです。
実は、効かないのではなくて効く条件がそもそも整っていないまま
飲んでいるケースが非常に多いのです。
多くの人が見落としているのが、関節軟骨には血管が通っていないという事実。
サプリメントや食事から摂取した栄養素は
基本的に血液の流れに乗って体に届けられます。
けれど関節にはその「直通ルート」がない。
じゃあ、どうやって栄養が届くのか?
それは、関節の中にある関節液と呼ばれる体液を通して、
軟骨の表面にじわじわと浸透するようにして栄養が補給されています。
関節液は、常に新しいものが作られて古いものと入れ替わる必要があります。
でも実際には、動かしていない関節には関節液が循環しないんです。
スポンジに洗剤と水をかけたまま、何もせずに放置していたら
中まで染み込まないのと同じ。
つまり、関節を動かしていないと栄養が届かない。
いくら良質なサプリを飲んでも、
関節に届く条件が整っていなければ、まったく意味をなさないのです。
もう一つ問題なのが、関節の中にある「不要な断片」や「炎症のゴミ」です。
関節の使い方が乱暴だったり、負荷のかかる姿勢や歩き方をしていると、
軟骨の表面が少しずつ剥がれて、小さな破片(ゴミ)が出てきます。
それが刺激となって、免疫細胞が関節の中で炎症反応を起こすようになります。
結果として、関節液が「汚れている」「循環していない」「ゴミでいっぱい」な状態。
この中に栄養を入れても、使われるどころか処理されて終わります。
サプリは「効かない」のではなく「効かせられていない」
ここまでをまとめると、関節サプリが効かない原因は主に3つ
1.関節に血管がないため、栄養が届きにくい
2.動いていない関節には関節液の循環が起きない
3.炎症やゴミによって、関節内の環境が悪化している
つまり、サプリが効かないのではなくて
体の使い方や関節の状態を見直さない限り、効果は出ません。
そもそも身体の使い方が良くて関節にやさしい動き方をしていたら
関節は年齢関係なく痛くなりません。
関節サプリを飲むより前に必要なのは、
・関節を動かす習慣
・負担をかけない姿勢と動き
・体幹主導の動作
この土台ができてはじめて、サプリや栄養が意味を持ち始めますが
飲まなくて良くなるはずです。
自分の関節の状態を正しく理解したい方は
【関節が固くなる本当の理由】の記事も読んでみてください。
▶ 関節が固くなる本当の理由、まだ痛くないうちにできること解説はこちら
関節は、急には壊れません。
でも“気づかないうちにいつの間にか進行しています。
早めに知ること、整えることが、
10年後の身体の自由を守ることにつながります。
繰り返しになりますが
•関節にサプリが届くには「循環」と「動き」が必要
•栄養だけでは、関節の再生は起こらない
•痛みの原因は「構造」と「使い方」のクセにある
まずは身体を動かすことから
始めたいという方はピラティス・ボディワークおすすめです。

最近、こんなことを感じたことはありませんか?
• 正座がつらくなってきた
• 階段の上り下りがしんどい
• 朝、動き始めに関節がこわばる
• 足音が大きくなったと言われた
これらは、関節の変化が始まっているサインかもしれません。
関節のトラブルは突然起こるものではなく、少しずつ進行していくものです。
関節は、構造上とても繊細な仕組みでできています。
そして、変形や摩耗は段階を経て進んでいきます。
以下の図は、変形性関節症が進行する代表的な4ステージです。

ステージI:初期変化(無症状)
軟骨の表面に繊維化が起き、ザラつきが始まります。
自覚症状はありませんが、組織の変化は確実に始まっています。
ステージII:亀裂と細胞増殖(違和感)
軟骨に亀裂が入り、細胞が異常増殖を始めます。
関節の動きがなめらかでなくなり、違和感を覚えることがあります。
ステージIII:軟骨消失・骨露出(痛み)
軟骨が完全にすり減り、骨が露出します。
関節の間が狭くなり、骨同士がぶつかって炎症や痛みが出ます。
ステージIV:骨の変形・吸収(機能制限)
骨そのものが壊れ始め、吸収によって穴が開きます。
炎症によって関節液が溜まり、腫れや可動域制限が進みます。
この進行は、筋肉だけの問題ではありません。
関節軟骨には血管がないため、栄養は「関節液」を通じて届けられます。
そしてこの関節液は、「動かすこと」でしか循環しません。
つまり、関節は使わないと栄養が届かない器官です。
同じ姿勢、同じ動作の繰り返し、急激な衝撃、偏った使い方。
こうした日常の積み重ねが、気づかぬうちに関節をすり減らしていきます。
ピラティスは、筋肉を鍛えるためだけの運動ではありません。
のりこが行っているレッスンでは、以下のような点を大切にしています。
• 関節に負担をかけずに動かす方法を身につける
• 動きの中で体幹を中心に使い、末端の関節を守る
• 滑らかに動くための呼吸と連動した動作を学ぶ
• 日常動作に応用できる身体の使い方を再教育する
関節を守るためには、適切に動かすことが必要です。
ただ動かせばいい、歩けばいい、という単純な話ではありません。
関節を壊さず、守るための動き方を実際に身体で覚えていく時間。
それが、ピラティスレッスンです。

多くの方が「まだ痛くないから」と後回しにしますが、
痛みが出る頃には、軟骨はすでにかなり摩耗しています。
まだ痛みが出ていない今こそ、
関節の可動性を保ち、将来の手術や制限を防ぐ大きなチャンスです。
動かしても痛くない今なら、正しい身体の使い方が身につきやすく、
改善にも予防にも、効果的に働きかけることができます。
関節を守ることは、
将来の「歩く」「座る」「階段を昇る」といった
ごく日常の動きの自由を守ることにつながります。
まずは体験レッスンで、今の自分の関節の状態をチェックしてみてください。
からだの使い方が変われば、関節の未来は確実に変わります。
レッスンを実際に体験してみたいたい方はこちらからお申し込みくださいね。
わからないことがあれば、いつでもご相談ください。
普段、入浴剤って入れてますか?
買う時ってどんな基準で選んでいますか?
香り?効能?
パッケージに「リラックス」「疲労回復」と書かれているから
なんとなくこれかな???とか
そんな感覚で選んでいる人も多いと思います。
私も、入浴剤はいつも使っています。
自宅で愛用してるのはエプソムソルト。
でも、少し前に最強バブってのを買ったら
泡はすごいけど、匂いにやられました。
無香料のバブってのもあるみたいで
次はそれもありかなと思ってます。
入浴剤って気分だけじゃなくて
身体にちゃんと反応あるんですよ。
上がったあとに
「今日はいつもよりしっかり温まった」
「なんとなく身体が軽い気がする」
そんなふうに感じたことがあるなら
入浴剤の中に含まれている成分が、自分の身体に合っていたのかもしれませんね。
入浴剤の成分のひとつに、マグネシウムというものがあります。
聞き慣れないようで、意外と身近にあるもので。
エプソムソルトや死海の塩など、マグネシウムを含んだ入浴剤は
ドラッグストアや雑貨店などでも普通に売られています。
今回は、そのマグネシウムを含んだ入浴剤にどんな違いがあるのか、
それぞれの特徴と、どうやって選べるかについて書いてみたいと思います。
ソルトと名前についていますが、食塩とは違い、
エプソムソルトの主成分は硫酸マグネシウム(Magnesium Sulfate)です。
白く細かい結晶で、無臭。さらっとお湯に溶けて、良い意味でクセがありません。
私は、身体が重たい日や、なんとなく頭が忙しい
身体の緊張が抜けにくい日によく使ってます。
エプソムソルトを入れると、湯上がりの身体が少し軽くなるような感覚があります。
入れてしまうと、あれ?入れたっけ?というほどわからなくなるので
はじめて使う方でも取り入れやすく、毎日の入浴剤のひとつとして自然に使えるタイプだと思います。
もう少ししっかり汗をかきたいときや、
身体の中に溜まっている重たさを流したいときには、
塩化マグネシウム(Magnesium Chloride)を含んだ入浴剤を選ぶ日もあります。
いわゆる「にがり」として知られている成分で
入浴用には液体タイプや、フレーク状のものもあります。
エプソムソルトと比べると、少しだけクセ強め。
湯船につかっていると、じんわり汗が出てくるような温まり方があります。
身体の芯から熱が広がるような感覚もあり、
むくみや冷え、停滞感があるときにおすすめです。
肌が敏感なときには少なめにしたり、体調に合わせて使うのがおすすめです。
イスラエルの死海から採れる天然塩。
塩化マグネシウムをはじめ、カリウムやカルシウムなど、さまざまなミネラルが含まれています。
肌を整えたいときや、乾燥が気になる季節には、死海の塩がおすすめ。
湯船に溶かすと、肌がやわらかくなるような、やさしい感覚があります。
香り付きのタイプも多く、バスタイムをゆっくり過ごしたいときに向いています。
少し変わったタイプですが、金属マグネシウムを小さな粒状にしたタイプもあります。
お湯に入れると、水と反応して水素が発生し、いわゆる「水素風呂」になるらしいです。
金属マグネシウム(Mg)は、水(H₂O)と反応して、
水酸化マグネシウム(Mg(OH)₂)と水素(H₂)を発生させる化学反応を起こすという理屈。
理科得意ですか?化学反応式としてはこちら
Mg + 2H₂O → Mg(OH)₂ + H₂↑
見た目はシンプルで無臭。
繰り返し使える製品もあるので、日常的に取り入れている方も多いようです。
マグネシウムをお風呂に入れると水素が出るは、理屈として本当ですが
それによって「水素風呂で若返る」みたいなうたい文句には注意してくださいね。
• 疲れていて、身体がバキバキしている → エプソムソルト(硫酸マグネシウム)
• 汗をかきたい、汗と一緒にいろいろ出したい → にがり・マグネシウムフレーク(塩化マグネシウム)
• 肌を整えたい、乾燥が気になる → 死海の塩(ミネラル複合)
• 続けやすさ重視 → マグネシウム粒(金属マグネシウム)
この日はこれと効能で決めてなくても
香りとか泡とかで毎日のお風呂を楽しむのも良いですよね。
お風呂は、ただ温まるだけの時間ではなく
その日その日の身体や心と向き合える時間にもなります。
湯船に浸かって足のマッサージをしたりも良いですよね。
忙しい毎日に余白の習慣を。
自分に合うお気に入りのを見つけるのも楽しみの一つになると嬉しいです。
アウトバスタイムにこだわるなら
ノリコ開発のバオバブオイルもおすすめです。
1月末には販売開始します。
自分にやさしい習慣いっしょに始めましょ。
ピラティスインストラクター向けには
もう少し身体の仕組みからみた入浴剤の使い方
を別のブログで書いてます。

寒い季節になると
身の回りでこんな話を耳にすることはありませんか?
「滑って転んだだけなのに、骨が折れた…」
「そんなに強く打ったわけじゃないのに…」
実は、冬は一年の中でも骨折がとても増える時期です。
その原因は、転びやすいかではありません。
身体の内側でも、骨をもろくする変化が起きているんです。
特に更年期以降の女性や
手足が冷えやすい人は、
自覚がなくても要注意です。
今回は、冬に骨が弱くなる理由と
日常でできる対策を3つご紹介します。
私たちの身体には、
血液の中のカルシウムを一定に保つという働きがあります。
このバランスを支えているのが
副甲状腺ホルモン(PTH)というホルモン。
寒さやストレスが続くことで自律神経が乱れ、
このホルモンの分泌がうまく調整できなくなると
身体は、血液のカルシウムを保つために
骨のカルシウムを溶かして使うようになります。
この状態が続くと、骨の密度が下がり、
ちょっとした衝撃でも骨が折れやすくなってしまうのです。
以下に当てはまる方は
冬の間に骨が弱くなりやすい傾向があります
・手足がいつも冷えている
・更年期前後でホルモンバランスが乱れやすい
・疲れやすく、寝ても回復しにくい
・食事が不規則になっている
・運動習慣が少なく、呼吸が浅い
これらはすべて
身体の中の代謝やホルモンの調整機能を弱めてしまう要因。
つまり、骨の健康に直接影響するサインなのです。
寒い季節でも、自分の身体をいたわることで、
骨の健康を守ることはできます。
ここでは、日常の中で簡単にできる3つの習慣をご紹介します。
骨はカルシウムだけでできているわけではありません。
強くて折れにくい骨に必要なのは、
硬さ(カルシウム・リンなどのミネラル)と
しなやかさ(コラーゲン)の両方です。
おすすめの食品:
・カルシウム:小魚、豆腐、青菜、納豆、いりこ
・コラーゲン:鶏皮、手羽先、魚の皮、煮こごり
・ビタミンD:干ししいたけ、しらす、鮭など
冬は温かいスープや煮物で摂ると、吸収もよくなります。
冷えによって交感神経が優位になると、
副交感神経の働きが弱まり、ホルモンの調整力も落ちます。
首・手首・足首を重点的に温める、
湯たんぽやレッグウォーマー、腹巻を活用することで、
からだ全体の緊張が和らぎ、骨の代謝にも良い影響を与えます。
また、深い呼吸を意識することも、ホルモンの安定につながります。
骨は、使うことで維持される組織です。
激しい運動でなくても、全身を動かす習慣があれば、
血流もよくなり、骨への刺激も保たれます。
おすすめは:
・軽いストレッチや軽いジャンプ
・ピラティスなどの呼吸を使った運動
・姿勢を意識しながらの歩行
「がんばる運動」ではなく
「続けられる運動」が、骨を守る近道です。
冬は、外の寒さだけでなく、
からだの中でいつの間にか進む変化にも
注意が必要な季節です。
骨折は、痛みだけでなく
その後の生活の質を大きく下げる可能性があります。
だからこそ、「転ばないように気をつける」だけでなく、
「骨が折れにくい身体づくり」を日々の中で意識することが大切なんです。
冬の毎日を、あたたかく、安心して過ごすために
骨ケアやってみましょ

「姿勢を良くしましょう」
「背すじを伸ばして」
「骨盤を立ててください」
私たちは、子どもの頃からずっと、こうした言葉を聞きながら育ってきました。
だから多くの人が、「正しい姿勢」という完成された形がどこかにあると信じています。
でも、身体の仕組みを深く見ていくと、実はこの前提そのものが違っていることがわかります。
人間の姿勢や歩き方は、「正しい形を保っている状態」ではなく、
脳と神経が状況に応じて作り続けている調整の結果なのです。
私たちは、立っているときでさえ完全に静止していません。
目に見えないほど小さく、前後・左右に揺れながら、倒れない位置を探し続けています。
この揺れは「不安定だから起きている」のではありません。
むしろ逆で、揺れながら調整すること自体が、安定の条件なのです。
身体は、
・床の硬さ
・靴の違い
・視線の向き
・周囲の人や物の位置
・疲労や緊張の程度
こうした情報をすべて受け取りながら、「今この瞬間に一番安全で効率のいい姿勢」を作り直しています。
つまり、姿勢とは固定された形ではなく、絶えず更新されるプロセスなのです。
人が二本足で立ち、歩き、方向を変え、止まる。
この一連の動きは、筋肉だけで実現しているわけではありません。
身体の中では、いくつもの神経システムが同時に働いています。
まず、背骨の中にある脊髄や脳幹は、歩行のリズムや姿勢を無意識のレベルで支えています。
ここには、歩くための基本的なリズムを生み出す仕組みがあり、私たちは「歩こう」と意識しなくても歩けます。
一方で、大脳は、
「どこへ向かうのか」
「今は止まるべきか」
「人を避ける必要があるか」
といった判断を担っています。
さらに、視覚・前庭感覚・身体の感覚、そして安心や恐怖といった感情も
すべて姿勢や歩き方に影響を与えています。
こうした情報が統合されて、その場・その瞬間に最適な動きが選ばれているのです。
だから「正しい姿勢」は一つに決められない
この仕組みを考えると、「この形が正しい姿勢です」と決めること自体が、
本来の身体の働きと合わないことが見えてきます。
なぜなら、
・信号待ちで立っているとき
・重い荷物を持っているとき
・人混みを歩くとき
・疲れている日、元気な日
それぞれで、必要な姿勢は違うからです。
にもかかわらず、形だけを意識して無理に姿勢を固定しようとすると
身体はかえって不自然な緊張を生みます。
その結果、
「頑張って姿勢を良くしているのに、疲れる」
「すぐ元に戻ってしまう」
ということが起こるのです。
姿勢が崩れるのは、神経の調整力が弱っているサイン
年齢を重ねると、転びやすくなる人が増えます。
これは単に筋力の問題だけではありません。
・バランスを無意識で調整する力
・動きを予測して準備する力
・周囲を見て判断する力
こうした神経の連携そのものが、少しずつ弱くなっていくことが大きく関係しています。
姿勢の崩れや歩行の不安定さは、「形が悪い」のではなく
調整する力がうまく働いていない状態と考えたほうが自然です。
だからこそ、姿勢を整えるために本当に必要なのは、
「正しい形を覚えること」ではありません。
必要なのは、
・身体の感覚に気づくこと
・呼吸と動きをつなげること
・揺れやズレを感じ取り、戻れる力を育てること
つまり、神経の再学習です。
ピラティスが姿勢や歩き方に効果的なのは、形を強制するからではなく
こうした調整力を丁寧に呼び覚ましていくからです。
姿勢は、努力の結果ではありません。
今の身体の状態、気持ち、生活のリズムが、そのまま表れています。
だから、無理に直そうとしなくていい。
まずは、「今どうなっているか」に気づくこと。
そこから、身体は少しずつ、自分で整い始めます。
最後に「正しい姿勢」は存在しません。
でも、「その人にとって自然な姿勢」は、必ずあります。
形を追いかけるのではなく、動きの中で調整できる身体へ。
それが、長く安全に動き続けるための、いちばん確かな道だと私は考えています。

蝶形骨は、頭蓋骨の奥深くに位置する蝶のような形の骨です。
その翼のような広がりは、こめかみの奥から後頭部まで伸びていて
咀嚼に関わる筋肉や顎の関節につながり合っています。
顎や骨盤とは距離があるように思えますが、
身体の中では、膜や筋肉の連鎖を通して、しっかりとつながっています。
そしてこのつながりが、日常の動きや姿勢のクセのなかで、
呼吸の深さや顎の緊張、骨盤の安定感にまで影響していることがあるのです。
蝶形骨の下方には、左右に突き出した小さな出っ張りがあります。
これは翼状突起と呼ばれ、咀嚼筋である内側翼突筋・外側翼突筋などが付着しています。
これらの筋肉は、下顎を動かすために必要不可欠な存在。
ものを噛む、飲み込む、あくびをする、会話する。
そうした顎の動きの土台となる力が、蝶形骨のこの突起部分と深く関わっているのです。
この領域の筋緊張が強くなると、顎関節の動きが硬くなり、
食いしばりや歯ぎしりといったかたちで不調が表れることがあります。
そしてその緊張は、やがて首、肩、胸の奥へと広がっていくのです。
身体には、前後・左右・上下を結ぶ筋膜や筋肉の連鎖があります。
蝶形骨を起点とした頭の緊張は、顎や喉を経由して胸郭、横隔膜、腸腰筋、骨盤へと続いていきます。
たとえば、顎の片側にだけ緊張があると、
頭がわずかに傾いたり、頸椎が回旋したりして、
それが胸郭の高さの違いや、骨盤の位置のアンバランスとなって現れることがあります。
また、蝶形骨の回旋が強くなると、
足裏の重心が左右で変わったり、歩行のバランスに微妙なズレが出たりすることも。
骨自体を直接動かすことはできなくても、
こうした全身の動きの中に、その影響が静かに現れてくるのです。

蝶形骨は頭の中心にありながら、
仙骨とともに、身体の前後バランスを調整するような働きをしています。
ピラティスで「骨盤を立てる」「頭の位置を整える」という表現がよく使われますが、
それぞれが単独で動いているのではなく、
深層のつながりを通じて、互いに影響し合いながら動いています。
頭を持ち上げようとすると骨盤が後ろに倒れ、
骨盤を前に立てようとすると首の後ろが詰まってくる。
そう感じるときこそ、頭と骨盤の間にある深い軸が働いている証拠です。
蝶形骨と骨盤の連動は、呼吸にも影響します。
どちらか一方が固定されると、横隔膜の動きも制限され、
自然な呼吸がしにくくなることがあります。
食いしばりが治らない、呼吸が浅い、骨盤の安定感がない、
そんなとき、局所的なアプローチでは変化が見えにくいことがあります。
蝶形骨の状態は、普段意識されることはほとんどありませんが、
その動きや位置のバランスが変わると、
顎の緊張や骨盤の感覚にまで変化が及ぶことがあるのです。
この骨は、自分で触れることはできません。
でも、全身の使い方や感覚の変化を通して、
その状態にそっと気づいていくことは可能です。
顎の力が抜けてきたとき、
骨盤が自然に立ち、頭のてっぺんがすっと伸びるように感じられる。
そんな変化の裏には、蝶形骨を含む頭の奥の構造が働いているかもしれません。
レッスンや講座では、
こうした構造の連動や奥行きを体感として捉えながら、
解剖学と動きが結びつくような学びをお伝えしています。