代表ブログ

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その肩こり、ただの疲れじゃないかも?〜胸郭出口症候群という症状について〜

 

最近こんなこと、感じていませんか?

• 肩こりがずっと続いている

• 腕や手がしびれることがある

• 朝、腕がだるくて目が覚める

• 手先が冷たくなる

• 長く腕を上げているのがつらい

 

これらの症状、もしかすると

「胸郭出口症候群」という身体の不調が関係しているかもしれません。

 

胸郭出口症候群って、なに?

首から肩、腕に向かって走る神経や血管の通り道があります。

その通り道が、筋肉や骨などでぎゅっと押されてしまうことで起きるのが

胸郭出口症候群(TOS)です。

押される場所によって、症状が少しずつ違います。

 

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4つのタイプがあります

① 頚肋タイプ
→ もともと余分な骨があることで、圧迫されるタイプ(生まれつきの場合も)

② 斜角筋タイプ
→ 首の深いところにある筋肉の間で、神経が圧迫されるタイプ

③ 肋鎖タイプ
→ 鎖骨と肋骨の間がせまくなって起こるタイプ

④ 小胸筋タイプ
→ 胸の筋肉の下で、神経や血管が押されるタイプ

小胸筋タイプが一番多い気がします。

 

 

なんでそんなことが起きるの?

実は、毎日の何気ない動きや姿勢が、

胸郭出口をせまくしてしまっていることが多いんです。

 

たとえば…

• 長時間スマホやパソコンを使っている

• 巻き肩や猫背が習慣になっている

• 呼吸が浅くて胸まわりがかたくなっている

• 肩をたくさん使う仕事やスポーツをしている

• いつも力が入っている(ストレスや緊張)

こういったことが積み重なると、

神経や血管が通る空間が少しずつ狭くなってしまうんです。

 

どんなケアをするといいの?

まずは、自分の姿勢や呼吸のクセに気づくことが大切です。

そして、次のようなケアが役に立ちます。

 

• 肩まわりをゆるめるストレッチ

• 胸をひらいて、深く呼吸する練習

• 背中や肩甲骨を動かすエクササイズ

• ピラティスなどで、体を内側から整える習慣

 

🕊 おわりに

「肩こりかな」「腕が疲れてるだけ」と思っていた不調が、

実は身体からの小さなSOSだった…ということもあります。

 

がんばる身体に、すこしだけやさしい時間を。

呼吸を深めて、胸をひらいて、自分の身体ともう一度向き合ってみませんか?

 

 

【今年最後のご案内】8月スタート|福岡大濠で開ピラティスインストラクター養成スクール

KANONでは、2025年8月より新しい養成スクールがスタートします。

本年度の開催は、これが最後の募集となります。

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少人数制だからこそ、安心して学べる環境

このスクール章は、ピラティスが初めての方から、すでに資格をお持ちの方まで、

それぞれのペースや経験に合わせて進められるように設計されています。

 

「わからないまま先に進んでしまう」ことはありません。

質問しやすい雰囲気のなかで、一人ひとりにしっかり触れて、

「これで大丈夫」と感じながら、少しずつ深めていけます。

 

だからこそ、焦らず安心して、ピラティスと向き合える時間になるのです。

 

こんな方々が学ばれています

受講されている方の中には、看護師さん、理学療法士さん、歯科衛生士さん、薬剤師さんなど、

医療の現場で活躍されている方も多くいらっしゃいます。

 

身体の知識がある方々に選ばれていることが、

この講座の信頼につながっていると感じています。

 

遠くは関西や九州の各地から、飛行機や新幹線で通われる方も。

お知り合いからのご紹介で参加される方も多く、

「どこで学ぶか」よりも「誰から学ぶか」で選んでくださっています。

 

また、初心者の方や、すでに資格をお持ちの方のなかにも、

「もっと深く学びたい」「もう一度、基礎から見直したい」と思って来られる方が多くいらっしゃいます。

 

ピラティスを、ただの運動や技術としてではなく、

“生き方に関わるもの”として育んでいきたい方に、特におすすめの内容です。

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教える前に、まず“自分”を育てる

動きを覚えて、人に教えるだけなら、本や動画でもできるかもしれません。

 

でも——

「目の前の人を本当に“見る”って、どういうことだろう」

「自分の身体を大切にしながら、教えていくには?」

 

KANONのレッスンでは、ただ動きを伝えるのではなく、

相手の感覚がどう変わっていくかを感じ取りながら、必要な手を添えていきます。

 

その力は、知識だけでは育ちません。

言葉と実感を重ねる中で、少しずつ培われていくもの。

 

だからこそ、KANONではそのプロセスを大切にしています。

 

他にはない学びが、ここにある

私は、25年にわたり、同じ師匠のもとで学びながら、

ずっと一人で現場に立ち続けてきました。

 

だからこそお伝えできる、集客や会場の準備、講座の組み立て、

企業とのやりとり、補助金のこと、さらにはAIや資産管理など、

実際に「自分でやってきたからこそわかること」もお話ししています。

 

これは、特別な内容というより、

“自分らしく続けていくための知恵”としてお伝えしたいことなのです。

 

ただ技術を学ぶだけではなく、

指導者としての在り方も含めて、力をつけていただけたらと思っています。

 

ご検討中の方へ

この8月スタートの養成コースが、今年最後の開催になります。

来年以降、同じ内容・形式での開催はまだ未定です。

 

「まだ早いかな」と思う方も、まずはお気軽にご相談ください。

 

学びを始めるタイミングは、誰かに決められるものではなく、

“今のあなたが、少しでも動いてみたいと感じた時” だと思うから。

KANONで、お会いできることを、心から楽しみにしています。

 

養成スクールの詳細はこちら

 

お申し込み、ご相談はお気軽にお待ちいたしております。

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【ピラティスマシンを選ぶなら】私が迷わずバランスボディを選ぶ理由

最近、ピラティススタジオがどんどん増えてきました。

でも、どんなマシンを使っているかを見ると——

そのスタジオが「何を大事にしているか」が、実はよくわかるのです。

 

安さやコスパを優先しているのか。

それとも、お客さまの身体と向き合うために、本物を選んでいるのか。

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「ピラティスはみんなのもの」——バランスボディの想い

バランスボディは、ただのマシンメーカーではありません。

 

ピラティスという名前が一部に独占されそうになった時代——

「ピラティスはすべての人のものだ」と立ち上がり、裁判を起こしてまで守った会社です。

 

その想いは今も変わらず、

ピラティスの歴史と哲学を大切にしながら、マシンや教育の質を高め続けています。

 

私の学びと、つながる

私がピラティスを学び始めたのは約25年前。

最初に出会ったアンディ先生は、マリジョセ・ブロム先生の教えに深く影響を受けてる方です。

 

マリジョセ先生は、身体と神経系のつながりを大切にしながら、

“ただ動く”のではなく、“感じて気づいて、内側から動く”ことを伝える先生。

 

マリジョセ先生の養成コースも受講し、今の私の指導の土台にもなっています。

 

バランスボディは、そんなマリジョセ先生とも長年にわたり協働し、

マシンづくりにも教育にも、その繊細な感性を取り入れてきたブランドです。

 

その価値観と姿勢が、私は好きです。

だからこそ私は、バランスボディという会社に、信頼を置いているのです。

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安くない。でも、揺るぎない。

確かに、バランスボディは決して安い買い物ではありません。

でも、私の周りの指導者仲間——

 

長年バランスボディを使ってきた人たちに聞いても、口を揃えて言います。

「他のブランドを試してみたけれど、結局戻った」

「やっぱり、バネの硬さや滑らかさが全然違う」

「お客様の身体を考えたら、やっぱりバランスボディしかない」

 

いろいろ試したからこそわかる「違い」

私自身も、展示会やスタジオでさまざまなマシンを実際に触ってきました。

それぞれに工夫や特徴があり、スタイルによって合う・合わないがあるのは確かです。

 

でも、私が一番大切にしたいのは——
クライアントの身体が“安心して動ける感覚”を持てるかどうか。

そして、毎日長く使っても、自然な動きを引き出してくれるかどうか。

 

その視点で見ると、私はやっぱり

バランスボディの滑らかさ、バネのしなやかさ、クッションの柔らかさが

他にはない安心感だったと感じています。

 

安いとか高いとかではなく、

「動きが生まれる感覚」にフィットする道具を選ぶことが、私には何より大切でした。

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選んでいるのは「王道」です

ピラティスマシンは、電化製品のように「コスパ」で選ぶものではありません。

安くて便利だから、ではなく——

本物を、大切に選ぶ。

 

それが、ピラティスの本質につながると思っています。

 

「安いから」とバランスボディを目指した国産ブランドを選んだ養成仲間も

実際には「かなり失敗だった」とこぼしていました。
バネが硬すぎて動きづらい、クライアントの身体に負担がかかる……。

マシンを選ぶというのは、ただの設備選びではなく、

クライアントの身体と未来に対する責任を背負う選択なのです。

 

ピラティスを本気で伝えたいなら

本気でピラティスを伝えたい。

目の前の人の体と、丁寧に、誠実に向き合いたい。

 

そう思うなら——

マシンは、絶対にバランスボディ。

 

これは「正解がひとつ」という話ではありません。

でも、長く指導を続けてきた仲間たちはみんな、こう言います。

 

「バランスボディを選ぶ」ということが、

どれだけの想いと、技術と、信頼の上にあるかを——知っているから。

 

KANONの名の由来

IMG_6560今朝も蓮を見に行ってきました(^^)

行ってきたと言っても

自転車で3分かからないくらいですが。

 

KANONの名の由来は

『蓮の花の咲くときの音』

 

聞こえるか聞こえないかわからないような音

見えてる部分も見えない部分も感じれるように

 

小さな変化や気づきをちゃんと感じて

丁寧に磨いて整えていける

 

そんなスタジオにしようと

KANONという名をつけました。

 

ピラティススタジオが乱立しまくってるけど

私は本物を伝えていく

 

キラキラさせたり

流行りな感じにするのも興味ない

 

そのなかで、新たな伝え方で広げていくのは

おもしろいなといろいろと創ってます。

 

自分を活かして軽やかに豊かに生きる道。

私の伝えるボディワークで拓いていきます。

8月は動画事業もスタートしよー。

 

肋骨が“パカーン”と開いてしまう理由と、整え方の基本

姿勢のことを気にし始めて、「肋骨が開いてる」と言われたことはありませんか?

最初は「え?そうなの?」と思う方も多いかもしれません。

 

でも、実はこの“肋骨の開き”は、呼吸や体幹の使い方、姿勢全体に大きく影響しているんですよ。

今回は、「肋骨が開く」とはどういうことなのか、そしてどう整えていけばいいのかを、解説してみます。

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「肋骨が開いている」ってどういう状態?

横から見たときに、肋骨が前方に突き出ていて、下部の肋骨が外側に開いている状態を指します。

胸を張っているようにも見えますが、この状態が続くと、

 

• 呼吸が浅くなりやすい

• 腹筋が働きにくくなる

• 骨盤との連携が崩れて、姿勢が不安定になる

といった影響が出てきます。

 

単なる見た目の問題ではなく、身体の機能そのものに関わるテーマなんですね。

 

なぜ肋骨が開いてしまうの?

原因は人それぞれですが、よくあるパターンとしては:

 

• 胸を張るクセや反り腰の習慣

• 呼吸が浅く、肋骨が動かない状態が続いている

• 「いい姿勢」を意識しすぎて、胸を前に出してしまっている

 

こうした要因が積み重なると、気づかないうちに肋骨が開いた状態が

当たり前になってしまうことがあります。

 

整えるポイントは、「閉じる」ではなく「戻す」

「肋骨を閉じてください」と言われると

ついギュッと力で締めたくなりますが、実際には

 

呼吸と深層筋(腹横筋・骨盤底筋・横隔膜など)を連動させて

自然なポジションに導いていくことが大切です。

 

無理に引っ込めるのではなく、

呼吸によって広がった肋骨を、吐く息とともに骨盤の方向へおさめていくように。

その繰り返しの中で、肋骨は本来のニュートラルな位置に近づいていきます。

 

自分の身体で感じることが、一番の学びになる

知識として「肋骨が開くとこうなる」と理解しても

それを身体で感じられるようになるには時間がかかります。

だからこそ、動きながら、呼吸しながら、少しずつ身体の変化を見つけていくプロセスが大切です。

 

プライベートレッスンでは、一人ひとりの姿勢や呼吸のパターンを丁寧に観察しながら、

その方に合ったアプローチで肋骨の整え方をお伝えしています。

 

「ここが変わると、こんなに楽で心地がいい」「見た目も変わった」

という実感を、ぜひ体験してみてくださいね。

 

脚を組んだら骨盤が歪む?

椅子に座ると、つい脚を組んでしまう。

これ、「骨盤が歪むから良くない」と聞いたことはありませんか?

 

けど、その“歪み”は、実際には何を意味しているのでしょう。

 

レッスンの中でも、「私、よく脚を組んでしまうんです。ダメですよね?」とおっしゃる方がいます。

「脚を組む癖のせいで骨盤が歪んでいると指摘されたことがある」という方も。

 

この“歪み”という言葉がどういう意味で使われているかによって、捉え方は大きく変わってきます。

 

骨盤の構造がどれほど安定しているのか。

そして、脚を組むという動作が、その構造にどんな影響を与えるのか。

 

それを理解すると、「脚を組むのはダメなのかどうか」の判断もわかってくるはずです。

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骨盤は、簡単には歪まない

まず前提として知っておきたいのは、骨盤は非常に安定した構造を持っているということです。

骨盤は腸骨・仙骨・尾骨の骨から構成され、複数の靭帯と筋肉によって強固に支えられています。

 

座る、立つ、歩く、走るといった日常的な動きに対して、

骨盤は動きの中心として機能していますが、その形自体が大きく歪むことはありません。

 

解剖の実習に行った時に、ハンマーで叩いたり、大人2人がかりで引っ張ったりしたけど

びくとも動かなかったです。

 

仮に脚を組む程度の動作で骨盤が歪んでしまうのであれば、

階段を上がる、走る、荷物を持ち上げる──そんな当たり前の動作で毎回ズレてしまうことになります。

けど、そうしたこと起きていないですよね、骨盤の構造的にそんなに弱くはないんです。

 

骨盤の歪みを治しましょう、足を組んだら骨盤が歪みます!

とお話してる、整骨院や整体とかピラティスインストラクターとか

お見かけするけど、商売として言ってるのか、本当にそう思って言ってるのか不思議。。

 

「歪み」とは構造のズレではなく、機能の偏り

まず、「歪み」とは何を指しているのか。

 

よく使われてる「骨盤の歪み」という表現は、骨そのものがズレているというよりも

姿勢や筋肉の使い方のバランスが悪くなったり、関節の可動域に偏りができたり

機能的なアンバランスを指しているケースは見られます。

 

脚を組む動作は、その一因にはなりえます。

特に、いつも同じ脚を上にして組む習慣が続くと、股関節まわりの筋緊張や重心位置に偏りが生じ、

その結果として姿勢に歪みが出たように感じられる、ということはあります。
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脚を組むことが問題なのではなく、組みたくなる状態にこそ注目する

脚を組むという動作そのものが、直ちに身体へ悪影響を及ぼすわけではありません。

座った姿勢の中で一時的に脚を組むのは、体勢を調整したり

快適さを求めて自然に行われる動きでもあります。

 

だけど、それがいつも同じ側で、同じ形で繰り返されているとすれば話は別。

習慣化されたいつもの動きの偏りは、身体の使い方に左右差を作ったり

筋肉や荷重の片寄りとして蓄積されていく可能性もあります。

 

それ以上に大事なのが、「なぜ脚を組みたくなるのか」ということ。

脚を組みたくなる原因には、骨盤が後傾している、あるいは坐骨でしっかりと座れていない

のような姿勢の不安定さが関係しています。

 

本来背骨が支えるべき体幹の安定性が損なわれ

身体は無意識に「脚を組むことでバランスを取ろう」とします。

一見リラックスしているようで、実際には姿勢の不安定さを補おうとしている感じ。

 

股関節の柔軟性や骨盤まわりの筋力に左右差がある場合、

「組みやすい側」「組みにくい側」が出てきて偏った習慣として固定されやすくなります。

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脚を組むことがダメと捉えるよりも、そうなってる原因を見つける

大切なのは、「脚を組むかどうか」よりも、「自分の身体がどう動いているか」に意識を向けること。

必要に応じて調整できる視点と方法を持つことです。

 

身体は、偏っても戻れる構造を持っています。

その働きを信頼しながら、日々の中でどう動いているかを観察し、選択していくこと。

それが、快適な動きとバランスのとれた身体づくりの基盤になります。

 

熱中症対策、「まず頭冷やして」がいちばん効く

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暑くなってくると、よく聞くのが

「熱中症対策にはこまめな水分補給を!」って声かけ。

 

「水を忘れずに!」って、まるで“飲む=正義”みたいな

ように言われているけど……

 

ほんとにそれ、今必要?って思うこと、正直あります。

 

汗もそんなにかいてないのに、水は飲んでた方がいい!

という空気って、むしろ体にとっては逆効果になることもある。

 

もちろん脱水は危ないし、水は大事。

 

でも私がいつも感じるのは、

「まず脳が先にバテる」ってこと。

 

暑さでぼーっとしたり、イライラしたり、集中できなかったり——

そういう時って、実は身体より頭が熱持ちすぎてることが多いんですよね。

 

だから私はいつも、「頭を冷やす」を優先してる。

整体の時も夏場は頭を冷やしてあげたり。

 

一番おすすめは氷のう。

ほんの数分で頭が軽くなる。

 

最近は「経口補水液どうぞ〜」みたいなのもよく見るけど、

まだ身体が欲してないタイミングで“効きそうなもの”を入れるより、

一度冷やして、落ち着かせてからでいい。

 

メディアがそう言ってるから

それが当たり前と言われてるからで

そうだと信じてることって結構あるかと思います。

 

そういうのも少しずつまとめて

2冊目の本に書いていこうと思います。

 

虫様筋:見えないけれど、動きの品格を決める筋

私たちの手や足の繊細な動き。

その「質」を支えているのは、大きくて目立つ筋肉ばかりではありません。

むしろ、深層にひっそりと存在しながら、動きの精度と安定性を支えている小さな筋こそ

動きの品格を決める大切な存在です。

 

その代表が、虫様筋(ちゅうようきん)です。

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虫様筋とは?

虫様筋は、手と足にそれぞれ4つずつ存在する、紡錘形の小さな筋肉です。

名前の由来は「虫のような形をしている」こと。

 

手では深指屈筋腱から起こり、指の基節骨と背側腱膜に付着しています。

足でも同様に、長趾屈筋腱から起こり、足趾の基節骨および長趾伸筋腱膜に停止します。

これらは骨格には直接付かず、腱から腱へと走行する腱間筋として分類されるのが特徴です。

 

虫様筋の機能

虫様筋の主な役割は、以下の2つです:

• 中手指節関節(MCP関節)を屈曲する

• 近位・遠位指節関節(PIP・DIP)を伸展する

 

つまり、指を曲げながら、同時に他の関節を伸ばすという協調的な動きを作り出します。

 

この機能は、一見地味に思えるかもしれませんが、以下のような動作に深く関わります:

• ペンを持つ、タイピングする、細かい物をつまむ

• 足趾で床をつかむ、立位での重心コントロール

 

虫様筋がうまく働かないと、「強く握る」ことはできても

「やさしく持つ」「長く持つ」「無駄な力を抜く」ことが難しくなります。

 

なぜ虫様筋は重要なのか?

虫様筋の最大の役割は、屈筋群と伸筋群の“バランサー”としての働きです。

私たちの手足は、ただ力強く動けばいいわけではなく

“必要な力を、必要な方向に、必要なだけ”出せることが理想です。

 

虫様筋はその微調整を担っており、たとえば:

• 過剰な屈曲を抑え、関節の負担を軽減する

• 把持時のエネルギー効率を高め、疲労を減らす

• 長時間の正確な作業やバランス保持を可能にする

といった面で、身体機能を支えています。

 

虫様筋がピラティスの動作精度を高める理由

ピラティスでは、身体の中心からの動きだけでなく

末端(手・足)の安定性と感覚の精度が、全身の協調運動に大きな影響を与えます。

 

虫様筋が適切に機能することで、以下のような動作の質が大きく向上します:

• 腕を支える動作において:手指が床に対して均等に接地し、手首や肩の負担を軽減できる

• リフォーマーで:フットバーを足趾でしっかり捉え、アーチの潰れを防ぎながら動作を安定させる

• 立位やバランスエクササイズ:足趾で床を掴む感覚が向上し、重心の微調整が可能になる

 

これらの動作は、自分で自覚的にコントロールするのが難しい領域です。

なので、インストラクターの観察力と感覚誘導の技術が問われるところ。

 

まとめると

虫様筋は小さくて目立たない筋肉ですが、その働きはとても繊細で重要です。

指や足趾の動きを“力強く”ではなく“丁寧に、的確に”使えるように調整してくれる

この筋肉は、動きの質を高め、身体全体の協調性を支えてくれます。

 

ピラティスでは、末端の安定や感覚が全身の動きに大きな影響を与える場面が多くあります。

虫様筋への理解を深めることで、より繊細で質の高い指導ができるようになります。

 

 

私の整体が、ちょっと特別な理由

「整体に行ったら、バキっとされてびっくりした…」

「小顔になりたかったのに、強く押されて痛かっただけだった…」

そんな経験、ありませんか?

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私の整体では、「ただ揉んで終わり」ではありません。

痛みのある場所を直接的にほぐすことだけが解決ではなく、

全身の骨格と筋肉、そして神経系までを包括的に整えることこそが、

本当の意味での改善へとつながると考えています。

 

頭蓋骨から、全身を整える

頭の内側にある“硬膜”という丈夫な膜が、背骨の中を通って仙骨まで続いています。

この硬膜は、脳と脊髄を包み込む“内側の膜の通路”のような存在で

そこには脳脊髄液が流れ、自律神経のバランスや姿勢の調整にも深く関わっています。

 

頭蓋骨の位置や緊張を整えることで、その膜を介して背骨や骨盤

内臓の位置までも自然と調和し始めるのです。

 

頭蓋骨をやさしく調整することで、

・頭痛、眼精疲労の緩和

・呼吸が深くなる

・首や肩の違和感が消える

・背骨の位置が自然に整う

といった全身への変化が期待できます。

これは「頭から全身を調える」という私の施術の核ともいえる考え方です。

 

関節の8+α方向アプローチ

私の整体では、関節をただ動かすのではなく、

8方向+αの立体的な動きで調整を行います。

例えば、鎖骨の動き一つで「嚥下(えんげ)機能」が改善することもあるんです。

 

関節を立体的に丁寧に動かすことで、靭帯・軟部組織の可動性を回復させます。

 

 

筋肉・筋膜の調整

筋肉の硬さだけでなく、筋膜の癒着や緊張にも着目して調整を行います。

力任せに揉むのではなく、骨格のバランスを整えた上で、必要な部位へアプローチします。

 

‍優しく、深く届く施術

私の施術は、やさしい圧で全身を調整していくので、リラックスしながら深い変化を感じていただけます。

オーダーメイドの整体で、あなたの身体の声に寄り添います。

 

「ただのリラクゼーション」でも「その場しのぎ」でもなく、

未来のあなたがもっと自由に、軽やかに過ごせるように整えていく時間をお届けいたします。

 

肋骨はどう動いている? 〜呼吸と関節と、身体の変化〜

呼吸のたびに、身体はどう動いている?

私たちは1日に約2万回、呼吸を繰り返しています。

「そのたびに身体がどう動いているか」を意識する人なんかいませんよね

 

特に注目したいのが肋骨の動き。

肋骨は上・中・下で構造も動き方も異なっていて、それぞれが呼吸に深く関わっています。

今回は、関節構造に基づいた肋骨の動きと、呼吸の質について整理します。

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上部肋骨(第1〜3肋骨)

• 関節構造:胸椎との接合面がほぼ水平に近く、動く軸が前後方向

• 動き方:吸気で肋骨が上へ持ち上がる(ポンプハンドル様運動)

• 関与する筋肉:斜角筋、胸鎖乳突筋、前鋸筋上部など

 

▶ こんな特徴がある人へ

• 呼吸時に肩が上がる

• 首や肩がいつも張っている

• 息が浅く、早くなりがち

→ 斜角筋は本来、呼吸をサポートする補助的な筋肉です。

いつもここばかり使って呼吸していると、首や肩に余分な緊張が生まれ、疲れやすくなります。

 

中部肋骨(第4〜7肋骨)

• 関節構造:軸が斜め下方向で、左右への広がりが出やすい

• 動き方:吸気で肋骨が外側に広がる(バケツハンドル様運動)

• 関与する筋肉:外肋間筋、横隔膜中部線維など

 

ここが動いているときの特徴

• 肋骨の横(脇の下周辺)がふくらむ

• 肩や首は力まず、静かに息が入る

• 呼吸後に自然に肋骨が戻る感覚がある

→ この部分の動きが感じられると、息が深く入りやすく、呼吸によって体幹が安定しやすくなります。

 

下部肋骨(第8〜12肋骨)

• 関節構造:自由度が高く、軟骨の柔らかさにより外下方に動く

• 動き方:吸気で外斜め下に広がり、呼気で戻る(カリパー様運動)

• 関与する筋肉:横隔膜下部、腹横筋、内腹斜筋など

 

動きが出ているときの特徴

• 吸気で肋骨の下がやや横・後ろに広がる

• 腰や骨盤のあたりまで空気が届くような感覚

• 吐いたときに腹部が自然に薄くなる

→呼吸のとき、下部肋骨が前に大きく開いてしまう人もいます。

そうなると、みぞおちが前に突き出て、お腹の力が抜けやすくなります。

本来は、肋骨が横や背中側にも広がることで、腹部や体幹のバランスが取りやすくなります。

 

全体としてのポイント

呼吸するときに:

• 肩が持ち上がってないですか?

• 胸の横、肋骨の横幅が動いていますか?

• 肋骨の下部が動いていますか?

 

呼吸の「質」を整理してみましょ。

 

自分の呼吸を観察することは、身体の調子を整える最初の一歩です。

まずは吸ったときにどこが広がって、吐いたときにどう戻るか、感じてみてください。

 
 
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