「食いしばると頭痛がする」「口が開きにくい」「息が浅い気がする」
前回の記事では、後頭神経の圧迫が引き起こす頭痛・めまいについて解説しました。
今回はさらに一歩踏み込み、後頭神経と連動する「顎関節・呼吸・自律神経」の関係性を解説します。
これらはすべて、首〜頭の筋・神経ネットワークでつながっています。
顎関節の動きを支える側頭筋や咬筋は、後頭部の筋肉と連動しています。
特に側頭筋・胸鎖乳突筋・後頭下筋群は筋膜で連結しており、顎の緊張が後頭神経周囲に波及します。
| 顎関節の状態 | 波及する症状 |
|---|---|
| 噛み締め癖 歯ぎしり |
側頭部〜後頭部の痛み |
| 片側だけで噛む | 首のねじれ・頭部の左右差による緊張 |
| 顎関節の 可動制限 |
顎を動かすたびに後頭部や首に痛みが出る |
呼吸が浅くなると、胸郭と頸部周囲の筋肉(斜角筋・胸鎖乳突筋)が過緊張を起こします。
これにより小後頭神経や第三後頭神経が圧迫される可能性があります。
| 呼吸状態 | 筋肉の反応 | 神経的影響 |
|---|---|---|
| 胸式呼吸が優位になる | 首や肩の筋肉が代償的に緊張 | 小後頭神経や頚神経叢の圧迫 |
| 口呼吸・あごの下が緊張 | 舌骨筋群の拘縮 → 顎関節・首の引きつり | 後頭神経・舌咽神経に連動する緊張感 |
| 呼吸が浅く速い | 自律神経の乱れ・交感神経過活動 | 後頭神経の感受性上昇(ピリピリ感など) |
後頭神経の走行部位(特にC2〜C3)は、自律神経系の節と隣接しています。
交感神経系は、後頭神経の炎症や圧迫を過敏化させるルートを持っています。
ストレスや疲労が強いと、神経痛が慢性化しやすいのもこのためです。
| 自律神経の状態 | 神経痛のパターン |
|---|---|
| 交感神経が優位(緊張・不安) | 一点集中の刺すような痛み/締め付け感 |
| 副交感神経が働かない | 痛みがなかなか引かない/眠りが浅い |
| 自律神経のアンバランス | 後頭神経領域の痛み+胃腸の不調、動悸などの複合症状 |

① 呼吸のリセット
舌を上げて鼻から吸って、口からゆっくり吐く。
ボックス呼吸がおすすめ
② 顎関節の緊張リリース
上顎を引いてリラックス、舌を上げて背骨を上へ。
「イー」と「ウー」を繰り返して筋肉を動かします。
③ 後頭神経ラインのストレッチ
軽くあごを引いたまま、頭を左右どちらかに倒す。
倒した側の反対腕を下に伸ばして、首〜肩のラインを伸ばします。
| 関連部位 | 後頭神経との関係 |
|---|---|
| 顎関節 | 筋膜・咀嚼筋群を通じて後頭部と連動 |
| 呼吸 | 呼吸筋(斜角筋・胸鎖乳突筋)が神経圧迫を引き起こす |
| 自律神経 | 神経の感受性・痛みの慢性化に関与する |
今感じているその「不調」には、ちゃんとつながりがあります。
体は部品ではなく、ひとつのシステム。
首、頭、呼吸、あご、神経、感情……すべては微細に影響し合っています。
だからこそ、「原因がよくわからない不調」に対しては、“部分”ではなく“つながり”から見つめ直す視点が大切です。
ノリコのレッスンでは後頭神経の圧迫による頭痛や睡眠の問題に対応できる
ピラティスや整体を行なっております。
気になってる方はプライベートレッスン、整体をご予約くださいね。
「後頭部がズキズキする」「身体がふらつく」「でも病院では異常なし」
そんな経験はありませんか?原因がはっきりしないまま、毎日を過ごしてしまう不調の背景には
神経の圧迫や姿勢の乱れといった構造と機能の問題が潜んでいることがあります。
この記事では、後頭部に存在する「後頭神経」と
現代人に多い頭部前方位姿勢によって起こる不調との関係を解説します。

後頭部や首すじに分布する感覚神経には、以下の3つがあります。
| 神経名 | 起始部位 | 主な支配領域 |
|---|---|---|
| 大後頭神経(Greater Occipital Nerve) | 第2頚神経(C2)後枝 | 後頭部中央〜頭頂部 |
| 小後頭神経(Lesser Occipital Nerve) | 第2・第3頚神経(C2・C3)前枝 | 側頭部後方〜耳の後ろ |
| 第三後頭神経(Third Occipital Nerve) | 第3頚神経(C3)後枝 | 項部〜首の付け根 |
| 神経 | 主な症状 | 圧迫されやすい部位・関連筋 |
|---|---|---|
| 大後頭神経 | 後頭部のズキズキする痛み、頭頂部のしびれ感 | 後頭下筋群(特に上頭斜筋) |
| 小後頭神経 | 耳の後ろや側頭部後方の違和感、偏頭痛様の痛み | 胸鎖乳突筋の後縁 |
| 第三後頭神経 | 項部の鈍痛、肩甲骨周辺までの関連痛 | 僧帽筋、肩甲挙筋の付着部 |
後頭神経やその周囲の筋緊張は、めまい症状の誘因となることもあります。
| 症状 | 考えられるメカニズム | 関連神経・構造 |
|---|---|---|
| 身体のふらつきや不安定感 | 自律神経の乱れ、頚椎由来の平衡感覚障害 | C2・C3神経、後頭下筋群 |
| 頭を動かした際のふらつき | 頚部筋の過緊張による椎骨動脈の血流低下 | 後頭下筋群、椎骨動脈 |
| 回転性のめまい、吐き気を伴う症状 | 内耳・三叉神経への間接的刺激 | 小後頭神経、頚椎周囲組織 |
画像検査(MRI、CT)では、「構造的な異常」がなければ異常なしと診断されます。
しかし実際には、
といった機能的な問題が、日常的な不調につながっていることも少なくありません。
後頭神経の不調は、「姿勢の見直し」と「血流改善」によって軽減できる場合があります。
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 後頭神経の障害 | 頭痛・違和感・めまいの一因となりうる |
| 頭部前方位姿勢 | 神経の圧迫・筋緊張を引き起こしやすい |
| 神経別の症状 | 各神経ごとに特有の圧迫ポイントと痛み |
| セルフケア | 姿勢改善・温熱・ストレッチが有効 |
「噛みしめと後頭部の痛みの関係」
顎関節・呼吸・自律神経と後頭神経のつながりについて掘り下げていきます。
頭痛やめまいが続くと、不安になるのも当然です。しかし、症状の背景に神経や姿勢が関係していると知ることで
適切なセルフケアや施術への道が見えてくるかもしれません。「検査では異常がないけれど、体はつらい」
——そんな悩みにピラティスや整体がお役に立てるかもしれません。頼ってくださいね。

毎日のレッスンで、どんなに姿勢を意識しても、
足の裏がどこを感じているかまでは意外と分からない。
そんな方にこそ試してほしいのが、このPANSI草履です。
「PANSI(パンシ)」は、アフリカの言葉で“地面・大地・足もと”。
立つことの本質に戻るという意味を込めました。
一般的な布草履をベースに、ピラティスの原理から設計。
鼻緒の位置と布のテンションが、足の骨格を自然に整列させ、
足裏のセンサーを呼び覚まします。
「意識しようとしなくても、整う」。
それが、PANSI草履の最大の特徴です。

鮮やかなアフリカ布を使い、日本の職人が一足ずつ丁寧に制作。
美しさと機能性を両立し、足裏の感覚を最適化します。
「履くたびに、足が整う」そんな感覚を、誰もが体験できます。

足の感覚を「再教育」する2時間。
履いて、動いて、姿勢がどう変わるかを確かめます。
開催日時: 11月23日(祝)11:00〜13:00
定員:4名(お申し込み順に柄を選べます)
参加費: 22,000円(PANSI草履付き)
単体販売: 草履のみ 12,000円予定ですが職人手作りのため販売時期未定です
講座内容
1 フットプリントで足型チェック
2 PANSI草履の履き方を練習
3 履いて立ち、安定感を確認
4 履いたまま行うピラティスエクササイズ
5 姿勢チェックと変化の共有
とにかくすごい!これを毎日履いてたら身体変わりそう。
本当にすごい!もう騙されたと思ってみんな履いてみて。
履いただけで身体の中心が感じやすくて力が入る。
履いてマシンに乗るとまっすぐがわかって今までとはぜんぜん別物。
マットの動きも中心を感じるのですごく変わる。
とにかくみんなに履いてほしい。
足裏は、全身のセンサー。
その感覚が変わると、姿勢も動きも変わる。
PANSI草履は、地面を感じることから身体の整列を再教育するためのツールです。
履くだけで、身体の軸が自然に機能していく。
それがPANSIの目的です。
講座のリクエスト開催も受け付けます!

11月8日オーガニックマルシェに台湾茶専門店 花音として出店いたします。
その中で、KANONのスタッフで身体相談と姿勢診断を無料でやります。
☑︎夕方になると疲れちゃって体力の衰えを感じるとか
☑︎寝ても寝ても疲れが取れなくて朝起きるのが辛いとか
☑︎いつも足がむくんでパンパンだとか
☑︎肩や首が慢性的にガチガチでどうにもならないとか
☑︎腰痛気味なのが何年も続いてて整骨院やマッサージに行っても治らないとか
☑︎いつもお顔がくすんでて、だんだん弛んできてどうにかせねばと薄々思ってるとか
☑︎実は二重顎に悩んでるけどダイエットしても全く効果ないとか
☑︎最近、肌艶がなくなってきて砂漠化してるとか
そんな方はぜひお悩みお聞かせくださいね
原因はどこにあって、どんな解決方法があって、私たちに何がお手伝いできるのかお伝えいたします。
当日は自然栽培の台湾茶、100%手作り天然の台湾の手作り高級白檀のお香、赤ちゃんにも使えるラノリンクリームを
お持ちしております。
遊びに来ていただけるととっても嬉しいです。
肌荒れが続くと、ついスキンケアを変えたり、新しい化粧品を試したくなりますよね。
でも、どんなに丁寧にケアしても、なんとなく肌の調子が安定しない…そんな時期ってあります。
そんな時、もしかしたら、原因は「肌」ではなく、体の内側にあるのかもしれません。
それは「血糖値スパイク」というキーワード。
一見、糖尿病や肥満の話のように感じるかもしれませんが、実は肌トラブルにも深く関係しているんです。

「血糖値スパイク」とは、食後に血糖値が急激に上がり、そのあとガクンと下がる現象のこと。
いわゆる血糖値の乱降下です。
白米やパン、スイーツなどの糖質を食べた後に、眠気がきたりやたら甘いものが欲しくなったり…
そんな経験ありませんか?
それ、血糖値スパイクが起きているサインかもしれません。
私たちの体は、血糖値が急上昇すると、それを下げようとしてインスリンというホルモンを出します。
インスリンが過剰に出ると、今度は血糖値が急降下してしまい、体はジェットコースターのような状態に。
この乱高下が、体にも肌にもじわじわとダメージを与えるんです。
血糖値スパイクが肌に与える影響は、思っている以上に大きく、以下のようなトラブルにつながることがあります。
余分な糖が体内のたんぱく質と結びつくことで、「AGEs(終末糖化産物)」という老化物質が作られます。
これが肌のコラーゲンやエラスチンにダメージを与え、ハリや弾力を奪ってしまうんです。
内側からじわじわ焦げつくようなイメージ。これが、くすみやたるみの原因になってしまいます。
インスリンの過剰分泌は、ホルモンバランスにも影響します。
特に男性ホルモンが刺激されることで皮脂が増加し、毛穴が詰まりやすくなります。
その結果、ニキビ・テカリ・毛穴の開きなどが起こりやすくなることも。
血糖値スパイクが繰り返されると、体の中では小さな炎症が起こりやすくなります。
この状態が続くと、赤み・かゆみ・吹き出物など、慢性的な肌荒れの原因に。
バランスの取れた食事を意識していても、朝は軽めに済ませて、昼は仕事の合間にパパッと。
夜は仕事後にしっかり食べて…そんな日もありますよね。
一見ヘルシーでも、実は血糖値が大きく上下しやすい食べ方になっていることもあるんです。
「スキンケアには気を使ってるのに
肌の調子が不安定」「ちゃんと食べてるのに、なんだか疲れやすい」
そんな時は、血糖値の波を穏やかにする食べ方を意識してみるのもおすすめです。
特別な制限やルールよりも、日々の「食べ方の順番」や「ペース」を整えることがポイントです。
血糖値スパイクをゆるやかにするための小さな工夫
少しの意識の変化が、肌や体のバランスにもやさしく響いてきます。
ようは血糖値が急に爆上がらないようにしましょということです。
ピラティスのレッスンでお伝えしている「呼吸を通して、内側から整える感覚」。
実はそれと同じように、食事も「食べ方ひとつ」で内側から肌や身体が変わっていくと感じています。
どんなに栄養があるものを選んでも、食べるリズムやスピードが乱れていれば
血糖値は大きく乱降下し、肌荒れや不調につながることも。
だからこそ、コントロールではなく、丁寧に向き合うことがすごく大事なんです。
「昨日ちゃんと寝たのに、なんでこんなにだるいんだろう?」
起きた瞬間から身体が重くて、コーヒーを飲んでも頭がぼんやりしたまま。
仕事に向かう準備もダラダラとして、気持ちも上がらない。
そういう状態が慢性的になってくると、自分でも気づかないうちに「これが普通」になってしまうことがあります。
でも本当は、それは身体からのサインかもしれません。
私たちは意外と、自分の疲れに鈍感です。
なぜなら「頑張れば動けてしまう」から。
仕事も家事も、とりあえずこなせてしまうからこそ、「まだ大丈夫」と思い込みがちです。
でも本来、起きたときから疲れているというのはエネルギーの回復がうまくいっていない状態。
そして、その回復に深く関わっているのが副腎や自律神経です。

副腎は、ストレスに対抗するホルモン「コルチゾール」を分泌する小さな器官です。
慢性的なストレスや睡眠不足、栄養の偏りが続くと、副腎が疲弊し、必要なホルモンがうまく出せなくなる。
これが「副腎疲労(アドレナル・ファティーグ)」と呼ばれる状態です。
現時点では正式な医学診断名ではなく、まだ仮説段階の概念ですが。。
でも、「原因ははっきりしないけれど、ずっと疲れている」という人たちの中には
この副腎疲労に近い状態に陥っているケースがけっこうあります。
コーヒーやエナジードリンクを飲んでも効果を感じない。
むしろ、飲んだあとにだるくなってしまう。
そんなとき、体に必要なのは刺激ではなく回復です。
これは自律神経のバランスが崩れていたり、副腎が慢性的な疲労状態にあるときに起こりやすいサイン。
「頑張って起きる」ことより、「自然と起きられる」身体に整えていくことが必要です。
朝の光は、体内時計をリセットしてくれる大切なスイッチです。
朝起きたらまずカーテンを開け、5〜10分だけでも自然光を浴びることで
副腎ホルモン(コルチゾール)のリズムも整いやすくなります。
夜はできるだけ間接照明に切り替えて、光の刺激を減らすと、睡眠の質も上がりやすくなります。

呼吸は、自律神経と直接つながっています。
疲れているときは無意識に呼吸が浅くなりがち。
1日3分だけ、「鼻から吸って、口からゆっくり吐く」呼吸を繰り返すだけで、身体の緊張が抜けて回復モードに入りやすくなります。
私が最近おすすめしているのがボックス呼吸。レッスンでもお伝えしていきますね。
寝る前のスマホ、習慣になっていませんか?
情報が多すぎると、脳も副腎もずっと刺激を受け続けてしまいます。
就寝1時間前はスマホを閉じ、静かな時間を持つことで、身体が本当に休まる時間を作ることができます。
そうは言っても私はスマホ依存症なのでこれは無理ですが・・・w
できる方はやりましょう。
マグネシウム、ナトリウム、亜鉛、鉄分などは、副腎や神経伝達に関わる重要な栄養素です。
激しい運動やストレス、偏った食生活で不足しがちなので、意識して摂ることがポイントです。
例えば:味噌汁、海藻、ナッツ、赤身肉、レバー、天然塩などから自然に補えます。
ゆっくり歩く、湯船に浸かる、軽く身体を伸ばす。
そういった「力を抜く時間」は、副交感神経を優位にし、疲労回復を促してくれます。
何かをする、というより「何もしない」ことを意識してみてください。
「朝起きる=気合い」と思っている方も
呼吸を整える、夜スマホを閉じる、ミネラルを摂るなど、小さな習慣を少しずつ取り入れていくことで、
少しずつ身体の反応が変わってきたと感じます。
もちろん劇的に変わるわけではありません。
でも「だるさの底」が浅くなる感覚、「これなら今日もいけるかも」と思える朝が増えていく感覚。
そういう積み重ねが、自分の生活を支える柱になっています。
慢性的な疲れや、朝のだるさに悩んでいる人はとても多いです。
でも、その原因は努力不足ではなく、回復の仕組みがうまく働いていないだけ。
「ちゃんと寝てるのに疲れが取れない」と感じたときこそ、
今回紹介したような小さな習慣から、整えるきっかけを作ってみてください。
ピラティスを生活の中に取り入れるのもおすすめです。
慢性的な疲れが取れない方もご相談くださいね。

こんにちは、ノリコです。
めちゃくちゃ寒くなってきましたね。
空気が澄んで、凛とした季節がやってきました。
そんな冬の始まりは、心と身体の声にそっと耳を傾けるのにぴったりのとき──
この冬も、皆さまがご自身と丁寧に向き合えるような、あたたかく深い学びの時間をご用意しました。
こんな方におすすめです:
・冷えや不調を感じやすく、体調を整えたい方
・自分自身のケアを学びながら、誰かの支えにもなりたい方
・インストラクターとして、より深い知識と実践を身につけたい方
それぞれの学びのステージに合わせて、内容を丁寧に構成しています。
自分を見つめるあたらしい時間を。
今のあなたにぴったりの講座と出会っていただけますように──
【 講座・イベントスケジュール 2025年秋〜】
11/16、30:オンラインサークル(股関節メンテナンス・スタジオ参加もOK)
11/3(月):心と身体の研究所【鼻・耳・舌のケア】
11/8(土):オーガニックマルシェ出店 (無料姿勢診断、身体相談)
11/15(土):養成コース卒業生勉強会
11/16(日):足の施術 1dayスクール
11/23(日):心と身体の研究所【布草履で姿勢改善】
11/30(日):カレイドキネシスベーシックday1
1月中旬(予定):沖縄合宿
昨日は「足を整える」夜の講座を開催しました。
2時間かけて、丁寧に、足をひとつひとつ感じていく時間。
参加された皆さんからは、
足の関節を一つひとつ丁寧に動かしていく。
足指、足首、ふくらはぎ、膝——。
地味なようで、実は全身のつながりを深く感じる作業です。
足だけを触っているのに、
いつのまにか「肩が軽い」「首が動きやすい」「呼吸が深い」。
そんな変化が起こるのが、この講座の面白いところ。
終わったあとは皆さん一様に、
「本当に変わってる!」と驚きの声。
「なんとなく軽い気がする」ではなく、
確実に「違いがわかる」身体の変化がありました。

終わってからもこんな変化を感じていただいてたようですごいです。
2時間じっくり自分の足と向き合うことで、
自分の身体の中にある可能性が見えてきます。
足は、身体を支えるいちばん下にある大切な土台。
ここが整うと、姿勢も呼吸も、動きもすべて変わります。
ふくらはぎの形が変わるほど、
正しい位置で立つ感覚を取り戻していく。
次回はお昼の時間に開催予定です。
10月30日木曜日
11:00-13:00
平日お昼の開催はこれで最後となります。
最近は日々のレッスンの中で、「呼吸」について丁寧に観察する時間をとっています。
今回はその中でも、いくつかの呼吸法を紹介しながら、身体との関係性について少し深掘りしてみようと思います。

呼吸にはいくつか種類があります。
それぞれ、吸ったとき・吐いたときに、身体がどう動くのかを比べてみると面白いです。
• 腹式呼吸
吸う:お腹が膨らむ
吐く:お腹が凹む
• 逆腹式呼吸
吸う:お腹が凹む
吐く:お腹が膨らむ
• 胸式呼吸
吸う:お腹が凹む
吐く:お腹も凹む
どれも「吸う・吐く」という呼吸そのものは同じだけど
動いている筋肉や動きの方向、安定する場所などまったく違ってきます。
共通して大切なこと:「余計な力を抜く」
呼吸法というとつい深くしっかり呼吸しないとというスイッチが入って
頑張り始める方が多いですが
共通して大事なことは
「余計な力を抜いていくこと」です。
そのために必要なのは、
「今、自分の身体がどうなっているのか?」を感じ取る感覚。
つまり、脳と身体の情報交換です。
実際にレッスンの中で、呼吸を使って身体の状態を感じてみてもらうと
「ここのあたり分かりにくいな」「え?ここ動いていないかも」という感覚が出てくる方も多くいます。
そうした場所は、感覚が薄く、意識が届いていないことが多いです。
頑張ろう!ちゃんとやらなきゃ!と思えば思うほど、逆に本当に必要な場所から意識が逸れていってしまう。
だからこそ、意識がいきにくい場所を、少しずつやさしく起こしてあげることが大切になります。

現実の人間関係でも「見て見ぬふり」「無視」していると相手は離れていきますよね。
それと同じように、身体の中で、違和感あるのに気のせいとほったらかし続けていたとしたら?
その場所は、反応しなくなったり、やがて痛みとしてサインを出すようになります。
膝や腰、肩の違和感。
「気づいてほしい」という身体からのメッセージかもしれません。
自分の身体に、意識や感覚を向ける練習。
それは、集中力もいるし根気のいる作業です。
でも、私たちはこの身体と、ずっと一緒に生きていきます。
だからこそ、少しずつでも
「今、自分の身体はどうなっているのか?」を感じる時間を持ち続けていけたらと思います。
ピラティスを続けて調子が良くなってくると、少しの変化にも気づきやすくなります。
「ここが動かしやすくなった」「あそこが変わった」と、身体の反応を感じられるのはとても嬉しいことですよね。
一方で、なかなか変化を感じにくい方もいらっしゃいます。
でもそれは悪いことではなく、身体の変化を脳がまだ感じ取れていないだけなんです。
感じ取れるようになるほど、身体も調子も整っていきます。
その“感覚を磨く”ために大切なのが、呼吸と心拍のリズムを整えること。
そこでおすすめしたいのが「ボックス呼吸」です。

ボックス呼吸(Box Breathing)は、もともとアメリカ海軍特殊部隊「Navy SEALs」で採用されていた呼吸法です。
極度の緊張状態やプレッシャーの中でも冷静さを保ち、正確な判断をするために使われていました。
戦闘や救助のような高ストレス環境では、呼吸が乱れると心拍が上がり、思考が鈍くなります。
ボックス呼吸は、その逆――つまり、呼吸を意識的に一定に整えることで心拍を安定させ、脳を冷静な状態に戻すことを目的に開発されたものです。
現在では、スタンフォード大学やハーバード大学などでも呼吸法の神経科学的研究が進み、ボックス呼吸が自律神経と心拍の安定に寄与することが報告されています。
つまりこの呼吸は、ただのリラックス法ではなく、「集中・冷静・安定」を生理的に取り戻すための方法なんです。

ボックス呼吸の効果を支えているのが、心拍コヒーレンス(Heart Rate Coherence)です。
これは「呼吸と心拍のリズムが整い、波が滑らかに同期している状態」を指します。
呼吸を整えると、吸うときに心拍が上がり、吐くときに下がるという自然なリズムが生まれます。
このリズムが一定の波形を描くと、自律神経(交感神経と副交感神経)の協調性が高まり、心拍が安定します。
心拍コヒーレンスが高い状態では、脳の扁桃体(感情の反応を司る部分)の過剰な反応が抑えられ、冷静さ・判断力・感情の安定が保たれます。
また、ホルモンバランスや免疫機能にも良い影響を与えることが、研究でも示されています。
逆に、ストレスが高いと呼吸が浅くなり、心拍の波形が乱れます。
それが「落ち着かない」「集中できない」といった不調につながるのです。
つまりボックス呼吸は、意識的に呼吸と心拍を整えることで、心拍コヒーレンスを最適化する科学的なトレーニングなのです。

ボックス呼吸は、誰でも・どこでも・短時間で実践できるセルフケアです。
もともとは軍のメンタルトレーニングとして使われていたほど、信頼性と再現性の高い呼吸法。
呼吸を整えることで、心と身体のリズムが整い、自然と集中・安定・回復の力が引き出されます。
呼吸が整うと、身体の内側の変化にも気づきやすくなります。
でも、呼吸と身体のつながりは“頭で理解する”よりも、実際に体で感じることが何より大切です。
11月、12月のレッスンでは、ボックス呼吸を取り入れながら、
「動きながら整う」「感じながら変わる」体験をしていきます。
呼吸のリズムが安定すると、動きの質もぐっと変わります。
もし最近、
・呼吸が浅い気がする
・身体の変化が感じにくい
・心が落ち着かない時がある
そんな方は、一度レッスンで整う呼吸を体感してみてください。