四つ這いのエクササイズ中に
手首が痛くて、長くできない
そんな経験ある方も多いかもです。
ヨガでもピラティスでも、四つ這いのポジションは基本中の基本。
でも手首が痛くて集中できないク生徒さんは意外と多いんですよ。
原因のひとつに、豆状骨(ずじょうこつ)の使い方があります。
手首の小指側、掌側にある小さな骨です。
8つある手根骨のひとつで、「尺側手根屈筋」という
筋肉の腱の中に包まれるように存在しています。
種子骨的な性質を持ち、筋肉が力を発揮するときの滑車のような役割を果たしています。
小さいけれど、手首の動きを支える重要なパーツです。

四つ這いのとき、多くの人は無意識に親指側(母指球側)に体重をかけます。
親指側に荷重が偏ると、手首の橈骨側の関節に圧迫が集中します。
これが手首の痛みの正体です。
豆状骨を床にちゃんと設置させると、
手全体で荷重をバランスよく受け取れるようになります。
手のひらに自然なアーチが生まれ、関節への集中した圧迫が減ります。
「手首が痛い」は、手首そのものの問題ではなく、
荷重の偏りから来ていることがほとんどです。

豆状骨の話は手首だけで終わりません。
豆状骨から前腕の尺骨を通じて、脇の下にある前鋸筋へと力が伝わりやすくなります。
前鋸筋は肩甲骨を安定させる筋肉です。
つまり豆状骨をしっかり床に接地することで、
肩がすくむのを防ぎ、肩甲骨が安定した状態で体重を支えることができます。
四つ這いで肩が不安定になる生徒さんに
ここで押してと伝えるだけで、肩の入り方が変わることがあります。
手の末端からの刺激が、体幹との連動を引き出す。
これが豆状骨を意識する本当の理由です。

豆状骨の場所を伝えるとき、小指の付け根と言うと少しズレます。
正確には手首の小指側、掌側にある出っ張りです。
豆状骨がちゃんと接地してると手がつぶれず
手のひらにアーチが生まれて荷重が変わります。
左右差も確認。
豆状骨の荷重に差がある場合、
肩甲骨の安定性や体幹との連動にも左右差が出ていることがあります。
豆状骨はわずか数センチの小さな骨です。
でもここを意識するだけで、手首の痛みが変わり、
肩の安定が変わり、体幹との連動が変わる。
末端の小さな一点が、全身をユニットとして機能させるスイッチになる。
そういう身体のおもしろさを、生徒さんと楽しむのもいいですよね。
レッスンでも使える、身体で感じる解剖学の講座を開催しています。
今年のファイナル開催8月スタートで準備しておりますので
気になる方はお待ちくださいね。
目が疲れやすくて夜になると限界です。
首の付け根がいつも重くてもう何年も肩と首がパンパン。
頭痛も慢性的に続いていてどうしていいかわからない。
首をボキボキっとすぐ鳴らしたくなる。
そんなご相談をよくいただきます。
マッサージに行っても、良いのはその時だけ・・・
根本の解決をそろそろしたいんです。
こういった不調、後頭下筋群という筋肉が関わっていることが多いです。
後頭下筋群は、後頭骨と第1・第2頸椎の間に位置する4つの深層筋です。
大後頭直筋・小後頭直筋・上頭斜筋・下頭斜筋の4つで構成され、僧帽筋や頭半棘筋などの表層筋に覆われています。
主な機能は頭部の伸展・側屈・回旋ですが、それよりも重要なのが固有受容感覚への関わりです。
この筋群には、全身の筋肉の中で最も高密度の筋紡錘が存在しています。
筋紡錘は筋肉の長さや伸張速度を感知するセンサーですが、
後頭下筋群の場合は頭部の空間的な位置情報を脳に送り続けるという役割が特に大きいんです。
視線の安定、平衡感覚の調整、姿勢反射
これらすべてに後頭下筋群からの情報が使われています。

眼球運動と頸部筋の関係は
前庭眼反射(VOR)と頸反射を通じて密接につながっています。
視線を安定させるために眼球が動くとき、
後頭下筋群はその動きに先行して頭部位置を微調整します。
パソコンやスマートフォンの画面を見ているとき、
眼球は絶えず微細な動きを繰り返しています。
その都度、後頭下筋群は数ミリ単位の調整を続けている
。
これが1日中続けば、小さな筋肉群にとっては相当な持続的負荷になります。
目の疲れと首の重さがセットで起きるのは、解剖学的に必然なんです。
後頭下筋群には、他の筋肉にはない特異な構造があります。
「筋硬膜橋(Myodural Bridge)」と呼ばれる結合組織が、
後頭下筋群と脊髄硬膜を物理的に連結しています。
硬膜は脳と脊髄を包む膜で、痛みに敏感な組織です。
後頭下筋群が緊張すると、この橋を通じて硬膜にも張力が伝わります。
それが頭痛や頭重感として現れる。
「頭痛薬を飲んでも首の重さが取れない」というのは、
薬が効かないのではなく、原因が筋肉と硬膜の緊張にあるからかもしれません。

後頭下筋群は脳幹のすぐ近くに位置しています。
脳幹には心拍・呼吸・嘔吐中枢など自律神経の制御に関わる核が集中しています。
後頭下筋群の慢性的な緊張や炎症が、
この領域に機械的・神経的な刺激を与えることで、
心臓に問題がないのに動悸がしたり、
消化器系の問題ではない吐き気が出ることがあります。
また固有受容感覚の情報が乱れることで、
前庭系との統合がうまくいかなくなり、めまいや浮遊感が生じることもあります。
眼科で「異常なし」と言われた目の違和感。
検査しても原因がわからないめまい。
こういった訴えのある生徒さんに関わるとき、
後頭下筋群の状態を念頭に置いておくことは、指導の判断にも役立ちますよね。
後頭下筋群は深層に位置するため、直接的な施術は難しく、
無理な刺激はリスクになることもあります。
有効なのは、この筋群が過剰に働かなくて済む状態をつくることです。
表層の僧帽筋や胸鎖乳突筋の緊張を解く。
横隔膜の機能を回復させ、頸部への代償を減らす。
頭部と頸椎のアライメントを整える。
特に大事なのは姿勢。
頭部前方位は特に負担をかけます。
姿勢の改善から後頭下筋群への負荷を減らせると
筋硬膜橋を通じた硬膜への張力も軽減されていきます。
ピラティスのアプローチで
こういう深層の問題にも届く理由がここにあります。



「食べる量は減らしてるのに、なかなか痩せない」
そういう声を、生徒さんからよく聞きます。
カロリーは気にしてる。
間食も減らしてる。
でも体が変わらない。
実はその「減らす」という発想自体が、
うまくいかない原因になっていることがあります。
今日は、ピラティスインストラクターで管理栄養士でもある私が、
習慣レベルで見た
「結果が出る人・出ない人の違い」を整理してみます。
そんなに難しくないので
ついてきてくださいね。
まず知っておきたいこと
痩せる人は「我慢」じゃなく「設計」で動いている
結果を出している人に共通しているのは、意志の強さじゃないんです。
「食べたいけど我慢する」じゃなくて、
「自然にそうなる仕組み」を日常に組み込んでいます。
そこが一番大きな違い。
続かないやり方は、正解でも意味がない。
どんなにいい方法でも、3日で終わるなら体は変わりません。
だから「きつい方法」より「続く設計」の話をします。
食べる量を減らすより先にやること、
それがたんぱく質をきちんと摂ることです。
たんぱく質が足りないと、体は筋肉を削ってエネルギーを作ろうとします。
体重は落ちても、筋肉が落ちて代謝が下がる。
結果、ますます痩せにくい体になっていく。
これがいわゆる「食べてないのに痩せない」の正体です。
目安は体重×1g以上。
60kgの人なら60g以上が一日の目標です。
肉・魚・卵・大豆製品・乳製品を
バランスよく取り入れてみてください。
朝食でたんぱく質を摂ることには、体内時計を整える働きがあります。
朝にアミノ酸が届くことで、
筋肉の合成スイッチが入りやすくなる。
また、昼・夜の食欲を安定させる効果も期待できます。
忙しい朝でも、卵1個・ヨーグルト・豆乳などで十分です。
「何か食べる」から「たんぱく質を摂る」に切り替えるだけで変わります。
睡眠不足は、食欲を増やすホルモン(グレリン)を増やし、
満腹を感じるホルモン(レプチン)を減らします。
つまり、寝不足だと「食べすぎる体」になる。
6時間以下の睡眠が続くと、
同じ食事をしていても太りやすくなるという研究もあります。
ダイエット中こそ、睡眠は削らない。
これは絶対に覚えておいてほしいことです。
ここはピラティスの話でもあります。
表面の大きな筋肉だけ動かす運動より、
体幹を使って動く運動の方が
インナーマッスルが活性化されて代謝が上がりやすい。
そして深い呼吸は、自律神経を整えます。
食欲や睡眠の乱れが自律神経からきている人は、
呼吸を変えるだけで体の状態が変わることもあります。
「運動量を増やす」より
「質の高い動きを習慣にする」を考えてみてください。
カロリーが同じでも、たんぱく質が多い食事と
脂質・糖質だけの食事では身体への影響がまったく違います。
低カロリーだからいいと思って選んだものが、
たんぱく質がほぼゼロだった、ということはよくある話。
カロリーの数字より、何が入っているかを見る習慣をつけましょう。
朝食を抜くと、空腹の時間が長くなって昼・夜に食べすぎやすくなります。
また、夜にまとめて食べると脂肪として蓄積されやすい。
体は夜に修復・回復モードに入るので、
大量のエネルギーを処理するには向いていないんです。
朝は食べれないという方は多いのですが、できるだけ食べる方がおすすめです。
人工甘味料や糖質ゼロ甘味料は、カロリーは低いですが
油を身体の中に引き込みます。
また腸内環境への影響も指摘されています。
カロリー的にはゼロだとしても逆効果なのでやめた方がいいです。
睡眠のところでも書きましたが、夜更かしは食欲ホルモンを乱します。
さらに夜遅い時間帯は「なんとなく食べたい」という感覚が出やすい。
空腹ではなくても手が伸びる。
悪循環なので、早く寝ましょう。
そんなに難しいことではないと思います。
少しずつ、身体が変わる仕組みを作っていきましょう。
腰まわりが硬い、坐骨神経痛と言われた、お尻から脚にかけて痛みや痺れがある。
そういう悩みを持っている人に、知っておいてほしい筋肉があります。
梨状筋です。
梨状筋は大臀筋のさらに奥にある小さな筋肉で、仙骨と大腿骨をつないでいます。
外旋など股関節の細かい調整が本来の仕事です。
この筋肉のすぐそばを坐骨神経が通っていて。
人によっては筋肉の中を貫通している人もいまます。
梨状筋が硬くなると坐骨神経を圧迫して、お尻の奥の痛みや脚への痺れが起きるんですね。
これが梨状筋症候群と呼ばれる状態です。
いわゆる坐骨神経痛。
梨状筋をストレッチしたりマッサージすると、一時的には楽になります。
でも数日後にまた同じ痛みが戻ってくる、という人は多いです。
原因は梨状筋が疲弊する状況が変わっていないからです。
梨状筋は本来、微調整役の小さな筋肉です。
それが重労働を押し付けられてオーバーワークになっているのが、そもそもの問題です。
長時間の座り仕事などで、脳が大臀筋の使い方を忘れてしまうことがあります。
大臀筋がサボると、骨盤の安定や股関節のコントロールを梨状筋が代わりをすることになります。
梨状筋は仙骨に直接ついているので、
仙腸関節にストレスがかかると反射的に硬くなって関節を保護しようとします。
この場合、梨状筋は原因ではなく反応です。
腸腰筋が硬いと骨盤が前傾し、
歩くたびにその歪みを梨状筋が補正し続けます。
疲れ果てるのは当然です。
梨状筋のストレッチやリリースは入口として必要です。
ただ、そこで止まらないことが大切です。
やるべきことはシンプルで、
大臀筋をちゃんと使えるようにすること、そして腸腰筋を緩めること。
ヒップリフトやスクワットなどお尻に力を入れるエクササイズと、
腸腰筋のストレッチを組み合わせることで、梨状筋への負担が下がっていきます。
痛みがある場所だけにアプローチしても、
根本の役割分担が変わらなければ同じことが繰り返されます。
梨状筋を本来の微調整役に戻してあげることが、解決への近道です。

最近、サウナおたくの方に
サウナの後にはほうじ茶がいいという話を聞きまして
先生なんでか分かりますかと質問されましたので
お答えコーナーです。
サウナが良い悪いは別として・・・
サウナの後にほうじ茶というのは
身体の状態を考えると、納得できる理由もあります。
ただ、必ずしもほうじ茶でなければ
いけないわけでもなくって
大切なのは、サウナ後の身体がどんな状態に
なっているかを知ること。
そこから考えると、
自然と「何が合うか」が見えてきます。
の身体は、どんな状態になっているのか
サウナの途中や後はこんな変化が起きています。
まず、大量の汗をかくことで
脱水に近い状態になっています。
喉が渇くのはもちろん、
体内のミネラルバランスも変化しています。
そして自律神経は、
サウナと水風呂の刺激のあとに副交感神経が優位になります。
いわゆる「ととのう」感覚は、
この切り替えの瞬間です。
身体が緊張をゆるめ、
回復モードに入っている状態。
血流も変化しています。
サウナ中は体表面に血流が集まりますが、
出たあとはゆっくり内側に戻っていく。
その過程で、
消化器系は少し休みモードになっています。
つまりサウナ後の身体は、
脱水・神経の切り替わり・消化器の負担、
この3つが重なっている状態です。
この状態の身体に、
ほうじ茶が合いやすいと言われる理由は主に4つあります。
副交感神経が優位になろうとしているタイミングで、
カフェインが多い飲み物は少し逆行状態になります。
利尿作用もあるため、
せっかく補給した水分が出ていきやすくなる。
ほうじ茶は緑茶よりもカフェインが少ないため、
このタイミングに馴染みやすいんです。
焙じたお茶はタンニン(渋み成分)が少なく、
胃に優しいと感じる方が多いです。
消化器が休もうとしているときに、
刺激の少ない飲み物を選ぶのは理にかなっています。
これは科学的というより、文化的な理由が大きいかもしれません。
焙じた香りは、日本人にとって
ほっとする記憶と結びついていることが多いです。
神経系の安心スイッチとして、自然に働いてくれます。
サウナ後は体温が大きく変動しているため、
熱すぎず冷たすぎない飲み物が身体に良いです。
ほうじ茶は冷やしても温めても味が崩れにくく、
そのときの気分に合わせやすいのも理由のひとつかもです。
サウナ後の身体が本当に必要としているのは、
水分・ミネラル・刺激の少なさ、この3つです。
ほうじ茶がその条件に比較的合いやすいから
選ばれているだけで、
「ほうじ茶でなければダメ」ということではありません。
この3つを満たせるなら、
麦茶でも、白湯でも、あるいは別のお茶でも、身体は喜びます。
では、その条件をもう少し満たしてくれる
お茶があるとしたら選びたくないですか?
私がいつも飲んでいるのが、翡翠香という
台湾の自然栽培ウーロン茶です。
ノンカフェインで、焙煎の香りが深く、
甘くて旨みあって、ホッとしみわたるわ〜という感じ。
夜に飲んでも眠りを妨げないので、
サウナ後はもちろん、
夜のリラックスタイムにもそのまま使えます。
サウナ後のゆっくりタイムに。
そういう飲み方がとても合うお茶です。
サウナ後に限らず、こういう場面にもよく合います。
夜のリラックス
——カフェインを気にせず飲めるので、
眠れない夜にも安心です。
ピラティスや整体のあと
——身体を動かしたあと、
ゆっくり呼吸を整えながら飲む時間は最高です。
仕事の切り替え
——パソコンを閉じて、丁寧に淹れるお茶。
スイッチを一旦オフにして休憩も大事でしょ。
お茶は飲み方によっては水分補給以上の存在。
身体の状態を切り替えるスイッチとして、
香りで呼吸を深めるきっかけとして、
日常の中にリラックス時間をつくる道具として。
サウナ文化と身体感覚の話、おもしろいでしょ。
整えたあとの身体に、何を入れるか。
少しだけ丁寧に選んでみると
その時間がもっと豊かになるかもしれません。
ノリコおすすめの翡翠香りのお茶は

私たちの身体には、全身に張り巡らされた血管があります。
その長さを全部合わせると、なんと約10万キロメートル。
地球を2周半もできる距離になります。
この数字、すごいですよね。
実際、私たちの身体のすみずみに酸素や栄養を届けてくれている
毛細血管のネットワークは、それほど広大。
その血管を血液がどうやって流れているか、考えたことはありますか?
血液を送り出すポンプの役割をしているのは、もちろん「心臓」です。
心臓は動脈を通して酸素と栄養を含んだ血液を身体の隅々まで送り届けます。
でも、実は心臓が送り届けられるのは、太い血管まで。
髪の毛よりもずっと細い「毛細血管」や、手足の先などの末端には
心臓の力だけでは届かないし、戻せないのです。
ここがとても大事なポイントです。
血液が「戻ってくる」には、自分で身体を動かすことが必要なんです。
たとえば、長時間同じ姿勢で立っていたり、座っていたりすると、
夕方には足がむくんできたりしませんか?
その原因のひとつが
「血液やリンパがうまく戻ってきていないこと」。
末端まで届いた血液が心臓に戻ってこれないと、
水分が細胞の外ににじみ出て、むくみとして現れます。
これを「浮腫」と呼びますが、誰にでも起こりうる日常的な現象です。
ではどうしたら、血液をうまく“戻して”あげられるのでしょうか?
心臓が血液を送り出すポンプなら
ふくらはぎや足の筋肉は「戻すポンプ」です。
とくにふくらはぎは「第二の心臓」とも言われ、
歩く・つま先を動かすなどの運動によって、筋肉が収縮と弛緩を繰り返し、
血液を心臓へ押し戻す役割をしてくれます。
運動不足になると、筋肉のポンプ作用が働かず、
血液やリンパが足に溜まったままになってしまいます。
これが「なんとなく脚が重い」「夕方になると靴がきつくなる」
などの不調として現れてくるのです。
むくみや冷え、だるさに悩んでいるとき、どうしても
「揉んで流す」「お風呂に入って温める」といった受け身のケアに頼りがちです。
もちろん、これらにも一定の効果はありますが、
それはあくまで外側からの一時的なサポート。
根本的な改善につながるのは、やっぱり「自分の身体を動かすこと」。
それも、特別な運動ではなく、小さな動きや意識が大切なんです。
たとえば、椅子に座ったままでもできることはたくさんあります。
・足首を上下に動かす
・かかとを床につけたまま、つま先をトントンする
・手首をくるくる回す
・手のグーパー運動
これらはすべて、毛細血管への刺激となり、
滞っていた血液やリンパがゆるやかに帰り道を見つけられるようになります。
ピラティスでは、「インナーの筋肉を使いながら、全身をつなげて動かす」
ことを大切にしています。
ひとつつひとつの動きの中に
たくさんの血液やリンパのめぐりを助ける動きが含まれているのです。
特に足先・手先などの末端を意識して動かすことで、
普段あまり使われない毛細血管にも刺激が届き、全身の流れが整いやすくなります。
むくみやすい人ほど、
「全体は動いているけど、細かい部分が止まっている」ことが多いんです。
だからこそ、「からだの端っこ」に気づいてあげることが、とても大切。
毎日の暮らしの中で、少しだけ身体を動かす時間をつくってあげましょ。
最近、お腹を抱えて笑う出来事ありましたか?
ノリコがへなちょこのせいで、私は基本的に
毎日、笑っているんですが
実は実は爆笑って、自律神経を整える最強の健康法とも言えるって知ってました?
私たちのからだは、気づかないうちに
呼吸が浅くなったり、緊張で力が入りっぱなしになったり
することってあるんです。
そんなとき、「さあ深呼吸しましょう」と言われても、
けっこう難しかったりしますよね。
でも、本気で笑ったときの
身体を思い出してみてください。
・お腹を抱えて、息を吐いて
・顔の筋肉がゆるみまくって、目尻が下がって涙も出て
・声を出して
これ、実は横隔膜・肺・喉・声・表情筋が全部まとめて動いて、
副交感神経を刺激してくれている状態なんです。
しかも誰かと一緒に笑えば、安心感のスイッチもON。
自然と呼吸も声も、相手と“シンクしはじめます。
整体でも、ピラティスでも、呼吸はすごく大事。
でも「呼吸法」よりも、
まず笑うことのほうが、体にとって有効かもしれませんね。
だからこそ、KANONのレッスンでは
ちゃんとしなきゃより、安心して、笑える雰囲気も大切にしています。
一日1回、大爆笑もすごく良い健康法です。
グループレッスン生徒さん募集してます。
最近、取り入れているのがハミングです。
・自律神経の安定
・呼吸が深くなる
・血流や免疫アップ
など、驚くほど多くの変化が起きるそうです。
どうしてハミングで身体が整うの?
ハミングの声の振動は、喉や胸、鼻の奥、そして頭蓋骨までやさしく響きます。
この「響き」が、迷走神経をじんわりと刺激してくれるのです。
音の振動が自律神経にダイレクトに働くことは
最近の研究でも注目されています。
ハミングで起きる3つの科学的な変化
① 迷走神経が刺激され、自律神経が整う
→ 気持ちが落ち着き、呼吸がゆっくりになる
ハミングは、喉・胸・頭蓋骨まで振動します。
この振動が迷走神経に届きます。
迷走神経は、副交感神経、つまり「安心モード」に切り替える神経。
だから、ハミングすると脳が「安全だ」と判断し
リラックスに入れるんです。
たとえば
「熊が目の前にいるのに、ハミングし出す人いないでしょ?」って話。
つまり、ハミングできてるってことは、身体にとって
「今、安心な状態なんだ」と認識できてる証拠なんです。
② 鼻腔で一酸化窒素(NO)が増える
→ NOは血管をゆるめて血流を促進、さらに抗菌・抗ウイルス作用も!
これは特に、スウェーデンでの研究が有名です。
鼻の奥にある「副鼻腔」でつくられる一酸化窒素(NO)という物質。
これが、ハミング中には通常の15倍に跳ね上がるんです。
NOには、
• 血管をゆるめて血流を促す
• 抗菌・抗ウイルス作用がある
• 呼吸を助ける
という役割があります。
たとえば、花粉症や風邪の季節に喉を壊しやすい時期
ハミングを習慣にしたらどうなるのか
検証してみます。
花粉症の方一緒にやってみませんか?
③ 脳のぐるぐるとした思考が止まりやすくなる
→ 扁桃体の活動が落ち着き、悩みごとが流れていきやすくなります
ハミングをすると、呼吸がゆっくりになります。
それだけじゃなく、脳の「扁桃体」の活動が落ち着いてきます。
扁桃体は、不安や恐怖のセンサーのような場所。
ここが過剰に働くと、悩みがグルグルして止まらない
「半数思考」にハマってしまう。
でも、ハミング中はそれが止まるんです。
不安を動かす神経回路が静まります。
食いしばりにも効く、かもしれない
食いしばってる人って、ハミングがうまくできないんです。
喉や口が固まって、振動が通らない。
でも、ハミングしてる時点で「食いしばれない」。
つまり、ハミングが通るようになると、食いしばりも抜けていく可能性がある。
実際、顎まわりや喉の緊張がやわらぐ方が多いので
地味だけど続けてみる価値はあります。
いびきへの影響も、じわじわと
いびきの原因はいろいろありますが
一部には喉の筋肉のゆるみや口呼吸が関係しています。
ハミングは、喉まわりをやさしく振動させて筋肉に刺激を与えます。
また、鼻呼吸を促すので、口を閉じて眠れるようになる人もいます。
劇的な変化ではないかもしれないけど
寝る前の習慣として続けると、呼吸の質が変わる。
その結果、いびきの軽減につながる可能性は十分にあります。
音の高さによって、響く場所が変わる
実は、出す音の高さによって「どこに響くか」が変わります。
• 高めの音 → 鼻腔や頭に響く(NOの生成、認知系)
• 中音 → 喉や胸(迷走神経、呼吸の安定)
• 低音 → 胃や腸に届く(内臓感覚の鎮静)
音を出しながら、頭や胸に手を当ててみてください。
ある音の高さで急に響き方が変わるポイントがあります。
これが「その人の固有振動」に近い音。
ここに合わせると、反応が早いです。
■ 実際のやり方
準備
あくびをする感じにすると口の中が広くなります
その状態で
1. 背すじを楽に伸ばして立つ
2. 鼻から息を吸う
3. 口を閉じてとハミング
「んーーー」(5〜10秒)
寝る前、気持ちを落ち着けたい時、ピラティスの前後にもおすすめです。
声は身体の中を響く振動として効いている
呼吸を整える、神経を整える、免疫に働きかける。
それを一気にやってくれるのが、音の振動です。
薬でも運動でもなく、自分の声だけで整う。
やりましょ。

お母さんのケアをしているという投稿から
最近はパーキンソン病の方も通い始めたり
インスタでいろいろなご相談を受けるようになりました。
同じような方にもお役に立てるかと思ったので
シェアさせていただきます。
必要そうな方がまわりにいらっしゃったら参考にしてみてください。

あるご家族から、こんなご相談をいただきました。
「母が多系統萎縮症で寝たきりです。胃ろうと気管切開をしていますが
今からでも何かできることはあるのでしょうか?」
病気が進行し、なかか反応が見られなくなってきても、
ご家族としては「何かしてあげたい」と思うものですよね。
私もできるだけのことは、お母さんにしてあげたいと
思っていますから。
結論からお伝えすると
寝たきりでも感じる力は残っている可能性が
すごくあります。
多系統萎縮症(MSA)は
運動神経や自律神経の機能が低下する病気です。
ただし、感覚を伝える神経回路は残ることがあります。
とくに、皮膚や筋肉、関節の動きを感じ取る
「固有感覚」は、脳幹を通じて脳へ届けられます。
これは、寝たきりでも機能していることが多く
触覚刺激が脳に届く可能性があるということです。
1. 手足をやさしく包む・撫でる
・冷えていないかを確認しながら、手のひら、足の裏を包み込むようにふれます
・さする、軽く押すなど、やわらかい刺激を加えます
・指先や足指もていねいに触れてください
2. 呼吸に合わせて胸やお腹に手を添える
・吸ったときに胸にそっと手を添え、吐いたら力を抜く
・数回、呼吸に合わせるだけで大丈夫です
3. 温かいタオルと冷たいタオルを交互に使う
・蒸しタオルを足や首の後ろに当て、数分後に冷たいタオルへ
・自律神経や血流に対する刺激になります
・無理のない範囲で、1日1〜2回でも十分です
4. 手や足の関節を軽く引く・揺らす
・肘・膝・手首・足首などをやさしく引いて戻す、回転してみる
・呼吸に合わせて動かすとより効果的です
・関節を動かすことで、感覚刺激と血流促進が期待できます
・皮膚や筋肉にふれることで、脳の感覚中枢に刺激が届きます
・軽度でも刺激が加わると、脳波や表情に反応が出ることがあります
・五感を使った刺激は、「今ここにいる」という身体感覚をサポートします
反応が見えなくても、脳がまったく反応していないわけではないので
これらのケアは意味のある関わりになります。
寝たきりの介護は、日々の負担も大きく、
良い時もあれば、調子の悪い日もあったりで
迷いや不安がつきまとうと思います。
でも、そっとふれること、呼吸を感じること、
の一つひとつが身体へのアプローチになります。
できる範囲で、少しだけふれる時間をつくってみてください。

関節の痛みや違和感が出てくると、一度は「グルコサミン」や「コンドロイチン」
「コラーゲン」などのサプリメントってどうなのかなぁと
試してみたことある方も多いのではないでしょうか?
でも、ほとんどの場合、飲んでも目に見えた変化は感じられない。
そして、こう思いますよね。
「やっぱりサプリって意味ないよね」
けれど、効かない理由は思ってるのと
ちょっと違うかもです。
実は、効かないのではなくて効く条件がそもそも整っていないまま
飲んでいるケースが非常に多いのです。
多くの人が見落としているのが、関節軟骨には血管が通っていないという事実。
サプリメントや食事から摂取した栄養素は
基本的に血液の流れに乗って体に届けられます。
けれど関節にはその「直通ルート」がない。
じゃあ、どうやって栄養が届くのか?
それは、関節の中にある関節液と呼ばれる体液を通して、
軟骨の表面にじわじわと浸透するようにして栄養が補給されています。
関節液は、常に新しいものが作られて古いものと入れ替わる必要があります。
でも実際には、動かしていない関節には関節液が循環しないんです。
スポンジに洗剤と水をかけたまま、何もせずに放置していたら
中まで染み込まないのと同じ。
つまり、関節を動かしていないと栄養が届かない。
いくら良質なサプリを飲んでも、
関節に届く条件が整っていなければ、まったく意味をなさないのです。
もう一つ問題なのが、関節の中にある「不要な断片」や「炎症のゴミ」です。
関節の使い方が乱暴だったり、負荷のかかる姿勢や歩き方をしていると、
軟骨の表面が少しずつ剥がれて、小さな破片(ゴミ)が出てきます。
それが刺激となって、免疫細胞が関節の中で炎症反応を起こすようになります。
結果として、関節液が「汚れている」「循環していない」「ゴミでいっぱい」な状態。
この中に栄養を入れても、使われるどころか処理されて終わります。
サプリは「効かない」のではなく「効かせられていない」
ここまでをまとめると、関節サプリが効かない原因は主に3つ
1.関節に血管がないため、栄養が届きにくい
2.動いていない関節には関節液の循環が起きない
3.炎症やゴミによって、関節内の環境が悪化している
つまり、サプリが効かないのではなくて
体の使い方や関節の状態を見直さない限り、効果は出ません。
そもそも身体の使い方が良くて関節にやさしい動き方をしていたら
関節は年齢関係なく痛くなりません。
関節サプリを飲むより前に必要なのは、
・関節を動かす習慣
・負担をかけない姿勢と動き
・体幹主導の動作
この土台ができてはじめて、サプリや栄養が意味を持ち始めますが
飲まなくて良くなるはずです。
自分の関節の状態を正しく理解したい方は
【関節が固くなる本当の理由】の記事も読んでみてください。
▶ 関節が固くなる本当の理由、まだ痛くないうちにできること解説はこちら
関節は、急には壊れません。
でも“気づかないうちにいつの間にか進行しています。
早めに知ること、整えることが、
10年後の身体の自由を守ることにつながります。
繰り返しになりますが
•関節にサプリが届くには「循環」と「動き」が必要
•栄養だけでは、関節の再生は起こらない
•痛みの原因は「構造」と「使い方」のクセにある
まずは身体を動かすことから
始めたいという方はピラティス・ボディワークおすすめです。