特水って本当に痩せるの?そのカラクリと、代謝の仕組みを分解してみた | 福岡の大濠にあるピラティス・ヨガ スタジオKANON(カノン)

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身体のこと

特水って本当に痩せるの?そのカラクリと、代謝の仕組みを分解してみた

「内臓脂肪を減らす」「脂質の吸収を抑える」「腸内環境を改善する」とか表示されたドリンクを見かけると
なんか良さそう飲むだけで痩せるならとつい買いたくなっちゃいませんか?

最近見かけた「特水」という商品
「BMIが高めの方の内臓脂肪を減らすのを助ける」
と書いてありました。

これを飲むと痩せるの?とも思えますが、その成分や仕組みを理解せずに手に取ってはダメです笑

特水の特徴であるHMPAという成分は、実は体外からしか摂れないものではなく身体の中で自然に生み出すこともできるのです。

HMPAは体内で作られる

「特水」に含まれている機能性関与成分は、HMPA(3-(4-Hydroxy-3-methoxyphenyl)propionic acid)です。

この物質は、フェルラ酸というポリフェノールの一種が、腸内細菌の働きによって代謝される過程で生まれる「代謝物」のひとつ。

フェルラ酸は、以下のような食材に自然に含まれています:

  • 玄米やぬか
  • とうもろこし・小麦・大麦などの穀物
  • 野菜の外皮部分(特にセロリやアスパラガス)
  • 台湾茶や黒米など、発酵や焙煎を経た食品

これらを日々の食事で摂取し、それを腸内の微生物が処理することで、体内で自然にHMPAが生成されるプロセスが存在するのです。

その代謝の流れは、次のように表現できます:

フェルラ酸を含む食材を摂る
腸内細菌が酵素で分解(脱メトキシ化)
HMPAに変換される
HMPAが脂質代謝に働きかける可能性

HMPAには、脂肪の蓄積を抑えたり、脂肪酸の分解を促すメカニズムがあるとされ、近年研究が進められているところです。

なんですが、その効果を得られるにはには大前提があります。

腸内細菌がいないと変換できない

ここで重要なのが、この一連の代謝は、腸内にある微生物(腸内細菌)の助けがなければ成立しないということ。

腸内細菌は人によって種類もバランスも異なります。

たとえば、同じフェルラ酸を摂取しても:

  • Aさんの腸内にはHMPAを生成できる菌が多くいる
  • Bさんにはその菌が少なく、他の代謝経路をたどってしまう

というように、身体の中でどんな代謝産物が生まれるかは、腸内環境に大きく左右されるのです。

つまり、「特水にHMPAが入っているから痩せる」ではなく、

・自分の腸内環境にHMPAの代謝力があるか?
・日々の食事でその素材を摂れているか?

という要素の方が、実ははるかに本質的なのです。

「特水を飲むと痩せる」という誤解

HMPAという成分に注目することは、とても面白い視点です。

でも、HMPAだけが身体に良いわけではなく、私たちの身体は常に複数の代謝ルートと酵素、腸内環境によってバランスを取っているのです。

そして、その土台は、日々の食事、動き、呼吸、休息から作られています。

だからこそ、「これを飲めば痩せるかも」という視点から一度離れて、
「自分の身体の中ですでに起きていること」に目を向けることが、本当の意味でのセルフケアにつながっていくのです。

飲む根拠がある台湾茶

私が売ってる台湾茶も、単なるリラックス目的ではなく、成分や代謝の仕組みに基づいて選ばれています。

台湾茶は発酵度の違うさまざまな種類があり、同じ茶葉でも加工工程によって含有成分が変化します。

例を挙げると:

  • 凍頂烏龍茶(中発酵)… カテキン類・フェルラ酸・テアフラビンなど多様なポリフェノールをバランス良く含む
  • 東方美人茶(高発酵)… 虫の酵素や酸化作用で特有の芳香成分(ジャスモン酸メチル)と代謝産物が強調される
  • 文山包種茶(低発酵)… 緑茶に近く、カテキンが豊富でフレッシュな抗酸化活性を保つ

これらの成分は体内ではそのまま吸収されるわけではなく、腸内細菌の酵素によって分解→再構築され、代謝物として働くのです。

台湾茶は「香りや雰囲気」だけではなく、科学的な作用機序にもとづいて身体に働きかけている飲み物でもあるんです。

台湾でも日常的に取り入れられてきた根拠のある習慣です。

健康ドリンクとは違う

よく市販されている「痩せるお茶」や「腸活ドリンク」は、特定の成分を抽出・加工した単一成分型の商品が多く見られます。

それに対して台湾茶は、茶葉の細胞や精油、タンニン、微量ミネラルまでを丸ごと摂る多成分摂取の形に近く、素材の持つ代謝ポテンシャルを活かせる飲み物だと言えます。

つまり、同じ飲むという行為でも:

  • 単一成分の摂取(サプリ的)→ 一時的な刺激
  • 多成分の摂取+腸内代謝 → 自分の代謝環境ごと底上げする可能性

この違いが、数週間・数ヶ月の体調や脂肪代謝の差となって表れてくるのです。

なんとなくではなく知って選ぶ

ラベルに書かれた効能やキャッチコピーではなく、「この成分がどう働くのか?」という視点

仕組みを理解して選択できることは、自分にやさしい選択ができることでもあります。

「なんとなく良さそう」「効果がありそう」ではなく、
科学的にどういう働きがあり、それが自分に必要なのかどうかという視点を持つことで、日々の選択がよりクリアになりますよ。

その第一歩が、自分の身体について知ることです。

「知識」があると、選び方が変わる

いろんな情報が溢れる今の時代。
身体に良いとされるものを選ぶ場面は、日常の中にたくさんあります。

けれど、本当に大切なのは「その情報の背景にあるからだのしくみを知っているか」です。

代謝ってなに?
脂肪はどうやって分解されるの?
腸内細菌ってどんな仕事をしてるの?

そんな問いへの理解が、自分の身体にとって“何が合うか・何を選ぶか”の判断基準になっていくのです。

知識は自分を知って自分に優しく生きるための術なのだと思います。

 身体の理を学ぶ勉強会を始めてます

 第1弾:解剖学の勉強会(筋肉編)

ピラティスを教える立場としても
自分の身体と丁寧に向き合っていくためにも
まずは身体のしくみを読み解くところから始めてみませんか。

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・からだの構造を整理
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仕組みを知ることは、自分を信じる手がかりになる。

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