これ。赤ちゃんのおもちゃなのですが。
テンセグリティ模型にもなりレッスンでも説明に使っております。
テンセグリティとは建築家、構造家、思想家である
バックミンスター・フラーにより提唱された概念で
テンセグリティー (Tensegrity)
= 引っ張る力(tension)+統合する(integrity)
の造語です。
【引っ張る力】と【圧縮する力】
このふたつの力によってつり合いを保ち
この構造がそれ自体でするシステムです。
写真の棒の部分が【圧縮する力】
ゴムの部分が【引っ張る力】です。
わたし達の身体の中にもこのテンセグリティ構造があって
ゴムを筋膜、棒を骨として見ることができます。
人体はブロックの積み重ねのような構造ではなく
筋膜と骨の張力のバランスにより成り立っていているのです。
身体を安定して立ったり動いたりすることが出来るのは
筋膜に包まれた筋肉や腱や靭帯の張力があるからで
それを骨が受け止めテンセグリティ構造で
支えているからです。
筋肉やそれを包んでいる筋膜の張力を
使うことでエネルギー効率のよい動きを
生み出してくれています。
また対側への長さや張力に刺激を与えることは
最適な可動性や柔軟性を有し
全方向に連続して動的な安定性をつくります。
身体は絶妙なバランスで支えあっているのですね。
テンセグリティ構造のように身体を全体ひとつとして
捉えると
まさにテンセグリティの張力が影響していることが理解できます。
「筋膜をなんとかしたら痩せる」みたいなことが
言われていたりもしますが、そんなものではないです。
次回はテンセグリティと身体の動きについて書こうと思います。