火曜日は安部塾。
この日のテーマは『呼吸』
全ての始まりは呼吸です。
ピラティスを始めた時からずっと練習してきたけど
まだまだ変われる私を想像できる難しくも深いテーマです。
ピラティスって本当に地味でやってる感も少ないけれど
その面白さをわかって真剣に取り組んでいく人たちは
細くなるし何より生活が変わります。
肺はどこにあるでしょう??
惑わされやすいのはよく見かけるのは吸ったタイミングのイラストが多く
吐いたタイミングのイラストではないということ。
私は去年解剖の実習に行った時
肺はこんなに小さいんだという印象でした。
心臓はこぶしひとつ分ほど、
肺はこぶしふたつ分ほどなので
想像するよりは小さいかもしれませんね。
肋骨は3つに分かれます。
・真肋・・・1〜7番
肺はここにあります。
・仮肋・・・8〜10番
本来はめちゃくちゃ動くところですが
脊柱動かない人は動かなくなってしまっています。
・浮遊肋・・・11〜12番
骨盤と肋骨をつなぐところで
バタフライアクションをします。
肺は真肋のところまでということで
おおよそ、みぞおちのラインあたりまでになります。
思ったより上なのねと感じる方も多いかと思います。
ピラティスでは吸う時に背骨を長くとキューイングしておりますが
実際に背骨は呼吸で動いているんです。
吸う時・・・背骨が動くことで肋骨が動きます。
まともに呼吸していないと背骨と肋骨の接続の部分が動きが悪くなるので
肋骨がかたいと背骨も動かなくなってしまします。
吐く時・・・内臓を使って圧縮して横隔膜を持ち上げます。
お腹が引っ込まない人は横隔膜を上に押せないのでしっかりと吐けていません。
内臓を使えていないとお腹が出てきます。
格闘技では腎臓のあたり11番12番
10番のあたりを殴るとどんな人も呼吸できなくなると言われています。
→背骨をいつも縮めている人は肋骨が動かないので
呼吸するたびに自己破壊をしているようなものなのです。
姿勢が悪いとかそんな問題でなく身体の中では大変なことになっているのです。
こうやって呼吸が上手くできていないと
目が濁る
食欲がコントロールできず暴走する
お肌が綺麗でなくなる
このような影響も出てきます!!!
呼吸が原因なのに的外れな対処をしても
改善することは難しいですよね。
上位肋骨・・・前後に動きます。
下位肋骨・・・水平方向に動きます。
呼吸する時に手を当ててもらっているところは下位肋骨になりますが
ここに肺はありません。
肋骨は前下がりについています。
吸うとブラインドが開く時のように動きます。
吸う時・・・上に持ち上がり、バケツハンドルアクションの動きをします。
外肋間筋では全体の25%くらい吸っています。
吐く時・・・メインは腹壁です
内肋間筋はコントロールで使っています。
腹壁が使えずお腹を引っ込めて吸えない人は
呼吸が浅く、横隔膜の機能が40%ほどとなり
5割ほどの呼吸で生きているということです。
そういう人は→常にきついし疲れます。
燃焼機能が落ちているので肝臓に脂がたまります。
腹壁はおへその高さで一周している肋骨と骨盤の壁で
ここをしめて吸うことが大事です。
吸うための筋肉(外肋間筋)は後ろ側にあり肋骨を持ち上げます。
吐く筋肉は前(内肋間筋)にあります。
なので吸う時は前ではなく後ろのイメージなんですね。
脂肪は燃える時に酸素を多く使います。
肋骨がかたいと持久運動ができず脂肪も燃やせません。
横隔膜が使えると胸腰筋膜が使えて呼吸が深くなります。
上後鋸筋、下後鋸筋はセンサーとして働いていて
呼吸と動き姿勢はどうか、ちゃんと吸えてるかモニターしているといわれています。
→呼吸を楽にできるようになると姿勢が良くなります。
前に吸うイメージで呼吸すると吐く時には背骨が潰れてしまいます。
後ろに吸うイメージで呼吸すると吐く時には背骨が伸びます。
広背筋の胸腰筋膜と脊柱起立筋の胸腰筋膜の根本は共有していて
腹横筋は一度、胸腰筋膜で折り返しています。
腕のコントロールはお腹(腹横筋)からというのはそういうことからです。
お腹が抜けた状態で腕を動かすと鎖骨と肋骨が一緒に動いてしまうので
腕が上がらなくなったり肩が痛くなったりするのです。
腕が上がらなくなったという生徒さんがいらした時に
ずっと腹式呼吸の練習をしていたと言われておりました。
そしてお腹が使えないとその役割を他の部分でするので
足がパンパンになったりと大きくなってしまうのです。
全ての動きはコアからと言いますよね。
外肋間筋が広がる時に手足に力が入っていると
フィードバックとして吸わないという指令が出ます。
→力んでいる人はちゃんと吸えていないんです。
固まっている人がとても多い小胸筋
ピラティスでは吸う時に肩甲骨を肺の後ろへ移動するようにイメージします
これは肺の保護のためでもあります
小胸筋が固まっている人は肋骨を肩甲骨の方へ持ち上げようとしますが
これは間違いです。
そもそも肩甲骨の位置がおかしな位置にあるのでそこに合わせて動かそうとしても
意味をなさないということです。
小胸筋は本来呼吸のために使うものではありませんが緊急時には使えるようになっています。
姿勢が呼吸に適していない人は仕方なく小胸筋で呼吸しているわけで
緊急のシステムを常に使っているのです。
その結果、小胸筋は固くなり腕も動かなくなってしまいます。
小胸筋のストレッチもありますあイタチごっこになってしまうので
そういう時は呼吸の改善から行うことをおすすめします。
呼吸は奥が深くおもしろい
何時間でも語れますね。
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