ピラティスでもよくお伝えしている前鋸筋。
肩甲骨を動かすインナーマッスルです。
前鋸筋の鋸という漢字は
ノコギリという意味で
ノコギリのようなカタチをしているんですよ。
ちなみに私がピラティス習い始めたころ
アンディ先生はウィッス筋と言ってました。
外国人がウィッスと挨拶するときに
力入るところ笑
懐かしいです。
イメージしにくい方は直接聞いてくださいね。
前鋸筋の
起始部は第1~9の肋骨側面
停止部は肩甲骨の内側です。
前鋸筋の作用は肩甲骨の安定性や
肩甲骨の外転、上方回旋、下方回旋
肩甲骨が固定されている場合は肋骨を挙上させる作用があります。
ピラティスでもダンスでもスポーツでも
肩甲骨はとても大事。
肩が安定すると骨盤も安定しますからね。
肩が安定しないと骨盤安定せずコアがうまく使えません。
身体の回旋運動を生み出し
その力を伝達する役割がある
スパイラルライン。
スパイラルラインのスタート地点は
耳の後ろから始まる「頭板状筋」です。
背骨を越えて「菱形筋」→「前鋸筋」へと
肋骨を包むような感じで繋がります。
「前鋸筋」によって身体の側面を回ったスパイラルラインは
「外腹斜筋」へと続きます。
「外腹斜筋」は腹部の中心を越えて
反対側の「内腹斜筋」そして「骨盤」へとつながっていきます。
このような繋がりから前鋸筋は
後ろに振り向くときと、ターンするときなど
身体をねじる動きの時に必要不可欠なのです。
野球やゴルフのスイング動作では
ここをうまく使うことができないと
力と勢いだけのいわゆる手打ちになります。
日常生活では高いところにある物を取るとき
物を投げるときなど結構使うんですよ。
そして猫背の原因も前鋸筋が関与してます。
のこぎりのカタチの前鋸筋、
ぜひ極めてみてくださいね。