テンセグリティ② 筋肉を鍛えればパフォーマンスは上がるのか

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身体のこと

テンセグリティ② 筋肉を鍛えればパフォーマンスは上がるのか

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テンセグリティのお話の続き。

 

従来、身体の構造の捉え方としては

身体の各パーツを筋収縮のみで動かすと考えられていました。

 

 

そのため、姿勢を保つためには

抗重力筋を働かせ続ける必要があり

全身の筋肉が発達しているほど

パフォーマンスが高くなるということになります。

 

 

スポーツ選手から高齢者の運動教室、リハビリでも

筋力を鍛えることが身体を強くする、パフォーマンスを上げると

筋トレを重視されることが多いと思います。

 

もちろん私も筋トレ大事派ですが。

 

 

武術の達人、本当に結果を残しているアスリートを

見たら身体を上手く使えているので

筋肉ムキムキでゴリゴリ鍛えている人はいないのです。

 

 

イチロー、細いですよね。

しなやかに身体を使い、力んだ感じはないのです。

 

 

マイケルジョーダン、羽生結弦、錦織圭、ペレ

マッチョではないでしょ。

 

 

武道の世界でもそう。

 

「居つく」というのも無駄な力がはいって力んでいる時に起こります。

筋力は最小限で重心と身体の使い方を巧く動かすのが良いとされ

余分な力が入っているときはそれができないのです。

 

昔の日本人は皆そうしてましたよね。

 

 

300キロの米俵を担ぐ細身の女性たち

これが私たちの持つ身体の力なのです。

 

身体が居つくと思考も居つくと昔から言われております。

逆もね。

 

 

話それましたが、筋力に頼らず緊張がなくスムーズな動きは

テンセグリティで説明がつきます。

 

 

人体で例えると、木の棒が骨、青いゴムが筋膜や筋です。

 

 

全体がゴムの張力によって支え合うことで形を保つため

抗重力筋の力で引っ張らなくても立つことが出来ます。

 

 

動くとき、筋収縮で動かすのではなく

一部の張力を抜いて全体の形を変えて全体を動かしたり

一度たわませて、戻ろうとする力で動かすことができます。

 

 

力まないと力が入らない、身体が上手く使えない

そういうときは筋肉や筋膜の硬さによって

テンセグリティ構造が歪んでいる状態も考えられます。

 

 

筋肥大しなくても、筋や筋膜の硬さを取ることで

最大限の力を発揮することができ

パフォーマンスも上がります。

 

 

私の学んだクラウンピラティスでも

less is more

最小限の力で動きましょうと学びました。

 

 

筋トレは大事。

 

だけどそれ以上に余分な力みや緊張を取って上手く身体を使うことはもっと大事です。

 

 

ピラティスしている人が細くなっていくのも

そういう身体の使い方をしているからなのだと思います。

 

 

そして身体が緩むと心も緩む。

ここも大事ですね。

 

 

 
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