
資格を取っていざレッスンを始めたんだけど
なんだかモヤモヤする違和感あるんだよな。
私が伝えたかったピラティスってこれだったっけ?
生徒さんもついてきたし、少しずつレッスンも増えてきた。
なのに、どこかずっと、なんかちがう感覚。。。
そんな相談をよく受けます。
「引き締めたい」「痩せたい」「スタイルよくなりたい」
そういう言葉に応えながら、
どこかでこう思っていませんか。
自分がピラティスで学んだのは、これだったっけ。
身体の機能を取り戻すこと。
正しく動けるようになること。
その積み重ねの先に、身体が変わっていくこと。
そっちがやりたかったんじゃないか——。
仕事は続いているけど
専門性が育っている感じがしない。
このまま続けていっていいのか、という不安が、
じわじわと大きくなってきている。。。
その違和感は、正しいです。
そしてその違和感には、ちゃんとした理由があります。
それは個人の問題ではありません。
「もっと工夫が足りないのかもしれない」
「自分の指導力がまだ足りないのかもしれない」
そう自分を責めているとしたら、
少し立ち止まってみてください。
日本のフィットネス市場は、
長年ボディメイクを中心に設計されてきました。
集客キーワードは
「痩せる」「引き締まる」「綺麗になる」。
ターゲットは若年層女性。
スタジオはそのニーズを前提に運営されています。
その構造の中に入れば、
指導の方向性もおのずとそこに引き寄せられます。
これはインストラクター個人の
力や資質の問題ではなく、
市場の構造そのものが、
そんな売れやすい指導スタイルを
量産してきたということです。
資格を取ってもキャリアが広がらない、
専門性が育っている感じがしない——
その感覚は、構造から来ています。
もう少し具体的に見てみましょう。
プライベートレッスンに
移行したいのに、価格が上げられない。
高齢の方や身体に制限がある方から
問い合わせが来ても、対応に自信が持てない。
地域の福祉施設や医療周辺の仕事に
関わってみたいのに、入口がわからない。
「歩くのが不安な状態なんですが、見ていただけますか」
そういう問い合わせが来たとき、正直に言えば、困ります。
断るわけにもいかない。
でも、どういうことに注意をして
何をすればいいかわからない。
これらはすべては
健康な人、元気な人が前提の指導しか習っていない
ということからきてます。
でも、そこから外れた瞬間に、
どうしていいかわからなくなりますよね。
高齢者は、椅子からの立ち上がりが
リスクになることがあります。
術後のクライアントは、
立位の負荷に耐えられないことがあります。
妊産婦も、特定の時期には
立位の継続が難しいです。
でも、そういう方たちへの指導は難しいと
判断してしまうのは
健康な人以外の指導を、
体系として持っていなかっただけです。
「座位は、立てない人のための妥協案」
そう思っていたとしたら、それは違います。
立位では、脚や腕の力で動きを補えてしまいます。
中心が抜けていても、なんとか形になってしまう。
座位は、その誤魔化しが効きません。
骨盤が傾いていれば、すぐわかりますし
呼吸が止まっていれば、すぐわかります。
中心が抜けた瞬間も、はっきり見えます。
だから座位の指導ができるということは、
身体をちゃんと読める、ということでもあります。
市場のニーズという観点から見ても、
高齢化社会において座位で指導できる
インストラクターへの需要は、
今後確実に広がります。
若年層向けのグループレッスンは競合が多く、
価格は下がる一方です。
しかし
高齢者・術後・身体に制限がある方への個別指導は、
対応できるインストラクターが少なく、
価値が明確につきます。
座位ができると、対象者が一気に広がります。
年齢、身体の状態、疾患歴。
これまでお断りしていたクライアントに、
対応できるようになります。
専門性の軸ができます。
「座位でも質を落とさない指導ができるインストラクター」
という立ち位置は、
他のインストラクターとの明確な差別化になります。
そして単価を上げられます。
一般的なグループレッスンとは
異なる専門性があれば、
プライベートレッスンの価格設計に
根拠が生まれます。
そして長く続けられる仕事になります。
ボディメイク市場は、若いインストラクターが
次々と参入してきます。
しかし身体機能指導の専門家としてのキャリアは、
経験が積み重なるほど厚みを増していきます。
それは、単純に学ぶ機会がなかったからです。
多くの養成課程は、
立位・仰臥位・腹臥位が中心に設計されています。
座位を「補助的なポジション」として扱い、
体系的に教えるカリキュラムは少ないです。
そして実際に座位の指導を試みると、
すぐに気づきます。
骨盤が後傾しやすく、背中が丸まり、
呼吸が浅くなります。
その状態では、どれだけ種目を
こなしても中心は保たれません。
動きはあるのに、身体は変わらない。
知ってるエクササイズを
座位でどう扱えるのか。
中心を保ったまま手足を動かすには
どういう設計が必要か
この構造理解がなければ、
座位の指導はどこまでいっても
表面的なものになります。
これは経験年数の問題ではありません。
設計として学んだかどうかの問題です。
ピラティスは本来、
リハビリテーションから生まれました。
身体の機能を取り戻す。
その哲学が、
フィットネス市場の中では薄くなります。
しっくりこない感覚の正体は、
おそらくそこにあります。
ボディメイクを否定するわけではありません。
しかし「身体の機能を扱いたい」
という感覚を持ち始めたインストラクターは、
そろそろ次のステップへキャリアを
動かしてもいい時期に来ているのかもしれません。
本当に必要とされるインストラクターとは、
たくさん種目を知っている人ではなく、
どんな身体の状態にも、応えられる人だと思います。
座位を体系として学ぶことは、
単なるスキル習得やエクササイズ数を増やすのではなく、
指導の質を深めることに直結します。
4月30日、座位ピラティス養成講座を行います。
座位で中心を保つための構造理解と
エクササイズを6時間かけて整理する講座です。
理論では、座位で起こる身体変化の仕組み
呼吸と安定の関係を扱います。
実践では、8種目の理解と教え方、
60分のレッスン構築法まで落とし込みます。
受講後には、座位で60分のレッスンを
自分で設計できるようになります。
プライベートレッスンで、
身体に制限がある方にも対応できるようになります。
詳細はLPからご確認ください。
このまま、今の仕事の仕方を続けていく。
それとも、
「自分が本当に届けたかった指導」に近づく選択をする。
どちらが正しいということではありません。
でも、しっくりこない感覚を
ずっと抱えたまま続けることは、
インストラクターとしても、
一人の人間としても、消耗します。
違和感を持ったとき、それは変化のサインです。
座位ピラティスという選択肢が、
あなたのキャリアの次の章を開く鍵になるかどうか。
それは、まずLPを読んでから判断してください。