日本の伝統文化のひとつに「香道(こうどう)」があります。
茶道や華道と並ぶ芸道でありながら、現代ではあまり広く知られていません。
「香道ってなに?」「ただ香りを楽しむだけじゃないの?」と思う方も多いでしょう。
実は香道は、香りを“聞く”という独特の感覚を大切にする、日本ならではの精神文化なのです。
一方で台湾では、お香はもっと日常的で実用的な存在。
祈りや供養の必需品として、家庭や寺院で欠かさず使われてきました。
この記事では、日本の香道と台湾の香文化を比較し、
その交差点にある白檀の魅力について探っていきます。
香道は、室町時代に確立された芸道のひとつです。
ただ香りを楽しむのではなく、香木の香りを「聞香(もんこう)」という作法で体験します。
香りを“嗅ぐ”ではなく“聞く”と表現するのは、
香りを心で受け取るという日本独特の感性を表しています。
台湾では香はもっと生活に密着しています。
寺院では祈りや供養に欠かせず、家庭でも祖先や神棚に毎日お香を焚きます。
一見すると対照的ですが、共通しているのは「香りで心を整える」という本質です。
日本では精神を澄ます手段として、台湾では祈りの支えとして、香りが役割を担ってきました。
スマホや情報に囲まれる現代人にとって、香道的な時間は大きな意味を持ちます。
台湾のように日常でお香を焚く文化と、日本の礼法的な香り文化は、
実はお互いを補完し合う関係にあるのです。
白檀は、日本と台湾の香文化の“架け橋”となる香木です。
白檀の香りは、そんな二つの文化をつなぐ存在。
日常と非日常の間にある“静けさの時間”を、今に届けてくれます。
👉 次回は:「香りは祈りだった|日本と台湾に受け継がれる“癒しの形”」