ピラティス養成コースを選ぶとき、多くの方がまず気にするのは費用や立地です。もちろん大切な要素ですが、実はそれ以上に学びの質を左右するのが「1クラスの人数」です。
同じ講師から同じ時間を学んでも、6人クラスと20人クラスでは、一人が受け取れるフィードバックの量は大きく違います。
少人数制では講師に「直接見てもらえる時間」が自然と増えるため、未経験でも実践力がつきやすく、卒業後の自信につながります。
一方、大人数制は費用を抑えられる反面、「質問できないまま進んでしまう」「気づかないうちに間違ったフォームを繰り返す」などのリスクも多く、消化不良で終わってしまうことも少なくありません。
この記事では、少人数制と大人数制の違いを具体的に比較し、どんな人に少人数制が向いているのかを詳しく解説します。受講後に「思っていたのと違った」と後悔しないために、ぜひチェックしてください。
少人数クラスでは、講師の目が一人ひとりに届きやすく、実技の練習や質問の機会も豊富です。学びの定着度が高く、卒業後の現場でも自信を持って指導できる力につながります。
実技では1人ひとりに合わせて教えてもらえる:
大人数クラスでは一般的なやり方を真似して練習するスタイルが多いですが、少人数制なら「身体がかたい」「膝が痛い」など個々の特徴に合わせた教え方を練習できます。
講師が1人ずつ丁寧にサポート:
姿勢の癖や体の使い方は、自分では気づきにくいもの。少人数なら講師が骨盤の角度や肩の位置など細かい部分まで直接触って修正してくれるため、正しい感覚を理解しやすいです。これは独学や大人数制では得にくいメリットです。
質問のしやすさ:
「足裏を使うとなんでお腹にスイッチが入るの?」「この感覚を生徒に伝えるときは何と言えばいい?」といった疑問も、その場で気軽に質問できます。疑問を積み残さず進めることで、理解が深まります。
仲間との距離が近い:
受講生の人数が少ない分、自然とサポートし合える雰囲気が生まれます。練習相手としてフィードバックを交換しやすく、卒業後も心強い仲間としてつながれるのが強みです。
少人数制は一見すると費用が高く感じるかもしれませんが、学びの深さや実践力を考えると、長期的にはむしろコストパフォーマンスの良い選択肢です。
一般的に10〜20人以上で行われる大人数クラスでは、講師が一人ひとりを丁寧に見るのは難しくなります。費用は抑えられても、学びの質や定着度に差が出やすいのが実情です。
形だけで終わってしまう:
講師が一人ひとりに感覚がわかるまで寄り添えず、「なんとなく形だけ」で授業が進んでしまうことが多い。ピラティスは同じ形に見えても身体の使い方次第で全く違うため、正しい感覚は直接見てもらわないと分からない。
直接触れてもらえない:
代表の生徒を使ったデモンストレーションで進むことが多く、実際に講師に触れてもらえないまま生徒同士で練習して終わってしまう。
特に「感覚がない部位に意識してください」と言われても、そもそも感覚がないところは自分では分からず、同じく分からない同士が触れても理解は深まらない。
質問しづらい雰囲気:
「流れを止めてしまいそう」と遠慮して質問できず、タイミングを逃して分からないままになりがち。家に帰って調べようと思っても忘れてしまい、理解が薄れたまま積み重なってしまう。
大手の養成コースに申し込みましたが、教室は20代中心でキラキラした雰囲気。授業は先生のデモを「はい、真似して」の流れで、深く理解する前に進んでいく感じでした。生徒同士で教え合う形式が多く、講師に直接触れてもらう機会がほとんどなかったため、感覚が掴めないまま。資格は取れたのに現場で自信が持てず、結局学び直しました。
ほとんどの講義がオンラインで、実技練習は各自の自主練という形式でした。講師に直接触れてもらう機会がなく、不安なまま卒業。実際の現場で生徒さんの動きを修正できず、自信を持って教えられませんでした。
学ぶなら大手じゃない少人数制の養成コースがいいと決めてました。講師に直接見てもらえて実技がしっかり身につきました。質問もしやすく、卒業後も相談できる環境があり安心して指導を始められています。
ずっと前に養成コースを受けてインストラクターとして活動していましたが、ハンズオンが上手な先生に出会い「触れ方ひとつでこんなに伝わり方が変わるのか」と感動しました。その経験から改めてハンズオンを学び直そうと思い、実技を重視した養成コースに参加。今は以前よりも安心感を持って生徒さんをサポートできています。
指導実習は、ピラティスインストラクターとして必要な「声かけ・観察力・触れ方(ハンズオン)」を実際に練習できる貴重な場です。
知識だけでなく、体感を通して学ぶことで現場での自信につながります。
大人数制では体験できない細やかなサポートを受けられるかどうかが、卒業後の指導力に直結します。
安心して現場デビューするために、実習環境やサポート体制までしっかり確認してスクールを選びましょう。