最近、流行ってるこういうやつ。。。
フットバスするとつけてる液体が茶色くなるほど
身体の中から毒素が出てくるよ!
すごいデトックス!!!というの見ませんか?
こんなこと書いたら、夢も希望もないけど
信じちゃう人もいるだろうから。。。
化学の好きな私がわかりやすく解説w
〜鉄イオンと酸化反応による化学変化の仕組み〜
デトックス系フットバスに足を入れると、水が茶色に変色していく…
「体内の毒素が出た証拠です」と説明されることがありますが、実際にはこれは科学的な化学反応による変化であり、体から毒素
出ているわけではありません。
1. 鉄イオンが水中に溶け出す仕組み
フットバスには、鉄製の電極が設置されています。
ここに電気を流すと、「電気分解」という現象が起こり、鉄電極から鉄イオン(Fe²⁺)が水に溶け出します。
このとき鉄は酸化されて電子を失い、「鉄イオン」として水中に存在するようになります。
2. 鉄イオンが酸化し、赤褐色の物質に変化
水の中には、空気中の酸素(O₂)や、アルカリ性成分が存在します。
これらと鉄イオンが反応すると、以下のような化学変化が起こります。
鉄イオン + 酸素 → 酸化鉄(Fe₂O₃):赤さびの成分
鉄イオン + 水 + 酸素 → 水酸化鉄(Fe(OH)₃):赤褐色の沈殿物
これらの物質が水中で広がることで、水が赤茶色くにごって見えるのです。
3. 足の皮脂やホコリが変化を「リアル」に見せる
さらに、足を湯に入れることで、以下のような不純物も混ざります。
古い角質や皮脂
ホコリや汚れ
気泡などの浮遊物
これらが酸化鉄や水酸化鉄と混ざり合って「フロック(floc:凝集物)」と呼ばれる沈殿を作ってドロドロになる。
結果的に、水が茶色や黒、オレンジっぽく変色してまるで「何か出た!」ように見えるんですねー。
養成コースでは、こんなピラティスのこと以外の身体の話もたくさんしてます。
雑談といえば雑談だけど、世の中の仕組みや身体の仕組みは面白いですよね。