フットバスの「茶色い水」は毒素ではない?

代表ブログ

日々の綴り

フットバスの「茶色い水」は毒素ではない?

IMG_3394

最近、流行ってるこういうやつ。。。

フットバスするとつけてる液体が茶色くなるほど

身体の中から毒素が出てくるよ!

すごいデトックス!!!というの見ませんか?

 

こんなこと書いたら、夢も希望もないけど

信じちゃう人もいるだろうから。。。

化学の好きな私がわかりやすく解説w
 
 

〜鉄イオンと酸化反応による化学変化の仕組み〜

デトックス系フットバスに足を入れると、水が茶色に変色していく…

「体内の毒素が出た証拠です」と説明されることがありますが、実際にはこれは科学的な化学反応による変化であり、体から毒素

出ているわけではありません。

 

1. 鉄イオンが水中に溶け出す仕組み

フットバスには、鉄製の電極が設置されています。

ここに電気を流すと、「電気分解」という現象が起こり、鉄電極から鉄イオン(Fe²⁺)が水に溶け出します。

このとき鉄は酸化されて電子を失い、「鉄イオン」として水中に存在するようになります。

 

2. 鉄イオンが酸化し、赤褐色の物質に変化

水の中には、空気中の酸素(O₂)や、アルカリ性成分が存在します。

これらと鉄イオンが反応すると、以下のような化学変化が起こります。

 

鉄イオン + 酸素 → 酸化鉄(Fe₂O₃):赤さびの成分

鉄イオン + 水 + 酸素 → 水酸化鉄(Fe(OH)₃):赤褐色の沈殿物

これらの物質が水中で広がることで、水が赤茶色くにごって見えるのです。

 

3. 足の皮脂やホコリが変化を「リアル」に見せる

さらに、足を湯に入れることで、以下のような不純物も混ざります。

古い角質や皮脂

ホコリや汚れ

気泡などの浮遊物

 

これらが酸化鉄や水酸化鉄と混ざり合って「フロック(floc:凝集物)」と呼ばれる沈殿を作ってドロドロになる。

結果的に、水が茶色や黒、オレンジっぽく変色してまるで「何か出た!」ように見えるんですねー。

 

養成コースでは、こんなピラティスのこと以外の身体の話もたくさんしてます。

雑談といえば雑談だけど、世の中の仕組みや身体の仕組みは面白いですよね。

 

 
大濠のピラティス・ヨガ スタジオKANON(カノン)
〒810-0074 福岡県福岡市中央区大手門3-7-13 エステート芳賀大手門201
TEL:090-7382-7539
Copyright(c) 2015-2025 KANON Allright Reserved.