肌荒れが続くと、ついスキンケアを変えたり、新しい化粧品を試したくなりますよね。
でも、どんなに丁寧にケアしても、なんとなく肌の調子が安定しない…そんな時期ってあります。
そんな時、もしかしたら、原因は「肌」ではなく、体の内側にあるのかもしれません。
それは「血糖値スパイク」というキーワード。
一見、糖尿病や肥満の話のように感じるかもしれませんが、実は肌トラブルにも深く関係しているんです。

「血糖値スパイク」とは、食後に血糖値が急激に上がり、そのあとガクンと下がる現象のこと。
いわゆる血糖値の乱降下です。
白米やパン、スイーツなどの糖質を食べた後に、眠気がきたりやたら甘いものが欲しくなったり…
そんな経験ありませんか?
それ、血糖値スパイクが起きているサインかもしれません。
私たちの体は、血糖値が急上昇すると、それを下げようとしてインスリンというホルモンを出します。
インスリンが過剰に出ると、今度は血糖値が急降下してしまい、体はジェットコースターのような状態に。
この乱高下が、体にも肌にもじわじわとダメージを与えるんです。
血糖値スパイクが肌に与える影響は、思っている以上に大きく、以下のようなトラブルにつながることがあります。
余分な糖が体内のたんぱく質と結びつくことで、「AGEs(終末糖化産物)」という老化物質が作られます。
これが肌のコラーゲンやエラスチンにダメージを与え、ハリや弾力を奪ってしまうんです。
内側からじわじわ焦げつくようなイメージ。これが、くすみやたるみの原因になってしまいます。
インスリンの過剰分泌は、ホルモンバランスにも影響します。
特に男性ホルモンが刺激されることで皮脂が増加し、毛穴が詰まりやすくなります。
その結果、ニキビ・テカリ・毛穴の開きなどが起こりやすくなることも。
血糖値スパイクが繰り返されると、体の中では小さな炎症が起こりやすくなります。
この状態が続くと、赤み・かゆみ・吹き出物など、慢性的な肌荒れの原因に。
バランスの取れた食事を意識していても、朝は軽めに済ませて、昼は仕事の合間にパパッと。
夜は仕事後にしっかり食べて…そんな日もありますよね。
一見ヘルシーでも、実は血糖値が大きく上下しやすい食べ方になっていることもあるんです。
「スキンケアには気を使ってるのに
肌の調子が不安定」「ちゃんと食べてるのに、なんだか疲れやすい」
そんな時は、血糖値の波を穏やかにする食べ方を意識してみるのもおすすめです。
特別な制限やルールよりも、日々の「食べ方の順番」や「ペース」を整えることがポイントです。
血糖値スパイクをゆるやかにするための小さな工夫
少しの意識の変化が、肌や体のバランスにもやさしく響いてきます。
ようは血糖値が急に爆上がらないようにしましょということです。
ピラティスのレッスンでお伝えしている「呼吸を通して、内側から整える感覚」。
実はそれと同じように、食事も「食べ方ひとつ」で内側から肌や身体が変わっていくと感じています。
どんなに栄養があるものを選んでも、食べるリズムやスピードが乱れていれば
血糖値は大きく乱降下し、肌荒れや不調につながることも。
だからこそ、コントロールではなく、丁寧に向き合うことがすごく大事なんです。