「最近、首こりがひどい…」「肩や背中までガチガチ…」
そんな悩みを抱えている方は、もしかしたら「頭部前方位姿勢」になっているかもしれません。
頭部前方位姿勢とは、本来耳の穴あたりにあるべき頭の重心が、前にずれてしまっている状態のこと。
スマホやパソコンの長時間使用により、現代人に多く見られる姿勢です。
頭部前方位姿勢が引き起こす首こりについて、その原因となる筋肉と
ピラティスでできる改善法をご紹介します。
頭が前に出てしまうと、頭の重さを支えるために、首や肩の筋肉に大きな負担がかかります。
特に、首の後ろから肩、背中の上部にかけて広がる僧帽筋や、首の後ろ側にある後頭下筋群
肩甲挙筋などが緊張し、硬くなってしまいます。
頭部前方位姿勢が続くことで、以下のような症状が発生することがあります。
・首こりと肩こり: 頸椎の前弯が崩れ、筋肉の緊張が高まり、血流が悪くなります。
乳酸などの老廃物が蓄積されるため、首と肩に痛みやだるさが生じます。
・頭痛: 頸椎の前弯が減少することで、頭部への圧縮ストレスが増加し、頭痛やめまいを引き起こします。
・呼吸障害: 頭部前方位姿勢は、呼吸筋を弱めるため、呼吸機能に影響を及ぼします。
・腕や手の痺れ: 頸椎神経根の障害が起こることで、腕や手の痺れや痛みが生じることがあります。
さらに、猫背やストレートネックの原因になることも指摘されています。
ピラティスは、体のバランスと筋力の改善に効果的なエクササイズです。
ピラティスを活用して頭部前方位姿勢とその影響を受ける症状を改善することができます。
頭部前方位姿勢を防ぐためには、日常生活での姿勢と行動にも注意が必要です。
・正しい座り方: デスクワーク時には、椅子に深く腰掛け、背もたれを使用し、モニターを目の高さに置くようにします。
・スマホの使用: スマホを使用する際には、画面を覗き込まないようにし、頭を下に傾けないように注意します。
・定期的なストレッチ: 日常的に簡単なストレッチを取り入れることで、筋肉の緊張を防ぐことができます。
頭部前方位姿勢を改善することで、首こりや肩こりなどの症状を軽減できます。
ピラティスを通じて、正しい姿勢と筋肉のバランスを取り戻すことが重要です。