足の健康について考えるとき、多くの人は縦アーチ(土踏まずの部分)に注目しがち。
なんですが、実は横アーチの重要性も見逃せません。
今回は、足の横アーチを支える重要な骨
「中間楔状骨」について詳しく解説。
まず知っておきたいのが、足の軸は第二趾(人差し指)を通るということです。
私たちは何気なく歩いていますが、足の機能的な中心線は第二趾を通っています。
これは進化の過程で、人類が二足歩行を獲得する中で確立された構造です。
第二趾を中心とした足の構造は
歩行時の推進力と安定性を最適なバランスで実現するために重要な役割を果たしています。
足の健康状態を知る上で、重要な警告サインがあります。
それは、第二趾の下、特に第二中足骨基部にタコができることです。
この部位にタコができる場合、足底横アーチが崩れている可能性大です。
本来アーチ構造で支えられるべき体重が、直接この部分にかかることで
皮膚が防御反応として硬くなっているんです。
ここで主役となるのが中間楔状骨。
足の解剖図を正面から見ると、中間楔状骨が横アーチの要となっていることがよくわかります。
中間楔状骨は以下の特徴を持っています:
1. 位置的特徴
– 足の中央部に位置する
– 第二中足骨の基部と関節を形成
– 三つの楔状骨の中央に位置する
2. 構造的特徴
– 横アーチの頂点となる
– 後脛骨筋腱と長腓骨筋腱が交差する直上に位置
中間楔状骨の真下では、重要な二つの筋腱が交差しています:
1. 後脛骨筋腱
– 内側からアーチを支える
– 足を内反させる作用
– 横アーチの維持に重要
2. 長腓骨筋腱
– 外側からアーチを支える
– 第一中足骨を底屈させる
– 横アーチの形成を補助
これらの筋腱が協調して働くことで、横アーチが適切に保たれます。
横アーチが崩れる主な原因には以下があります:
1. 姿勢の問題
– 外反母趾
– 偏平足
– 不適切な体重配分
2. 生活習慣
– ハイヒールの常用
– 不適切な靴の使用
– 長時間の立ち仕事
3. 筋力低下
– 足部内在筋の衰え
– 下腿筋群の機能低下
足の健康を考える上で、横アーチの重要性は見逃せません。
その要となるのが中間楔状骨。
快適な歩行と健康な足を維持することができます。
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