肋骨が前に出てる
レッスンや施術で、そんなふうに言われたことありませんか?
自分ではよくわからなくても
息を吸ったときに肋骨が前に広がる感覚
なんとなく気になってるという人、いますよね。
今回は、そんなとき体の中で起きていることを
胸骨の動きとあわせて、少しだけ整理してみますね。
■ 呼吸と胸骨の動き
胸骨は、胸の真ん中にある平らな骨で、上の方の肋骨とつながっています。
息を吸うと、肋骨は外に広がって、胸が少し持ち上がるように動きます。
そのとき、胸骨も前上方向にわずかに引かれるように動きます。
一方で、肋骨の下のほう(第8〜12肋骨)は、胸骨と直接つながっていません。
このあたりは自由度が高く、動きが大きく出やすい部分です。
■ 吸ったときに肋骨が前に出るのはどうして?
肋骨が前に出るように感じるとき、いくつかの要因が関係していることが多いです。
• 腹圧がうまく保てていない
• 横隔膜がしっかり使えていなくて、肋骨を持ち上げる動きが強く出ている
• 背骨(特に腰椎)が反っていて、その流れで肋骨が前に押し出されている
• 骨盤が前傾していて、胸郭が自然と前に起き上がっている
背骨が反っていることで、結果として肋骨が前に突き出して見える状態になっていることが多いです。
呼吸のときの体の動きって、意外と気づかないうちにクセが出やすい部分です。
でも構造を知っておくと、「なんでこうなるのかな?」が整理しやすくなります。
レッスンやセルフケアの中でも、呼吸と一緒に動く骨たちに
ちょっとだけ意識を向けてみてくださいね。