母趾内転筋とは足の横アーチを作るための筋肉で足底で最も深層にある筋肉です。
足の中だけで完結する内在筋になります。
英語では【adductor hallucis muscle】
adductorr=『正中位に近づける』
hallucis=『母趾』
母趾を正中位に近づける筋肉という意味です。
特徴
特徴的なのは7の形をしていて
『横頭』と『斜頭』があります。
母指内転筋は足の横アーチを作る上でとても重要な働きをする筋肉です。
起始と停止
【横頭】
起始 ー 第3〜5趾の中足趾節関節の関節包と靭帯
停止 ー 母趾基節骨底の外側縁
【斜頭】
起始 ー 第2〜4趾の中足骨底
停止 ー 母趾基節骨底の外側
『横頭』は第2趾には付着しなく、斜頭』は第5趾には付着しないんですね。
働き
①母趾のMTP関節を屈曲する
②母趾を内転する
③横頭は足の横アーチを保持する
④斜頭は足の縦アーチを保持する
横頭は母趾を小趾側に近づける内転の働きがあり
中足骨を中央へ引き寄せて横アーチを形成します。
斜頭は内側縦アーチの形成します。
母趾内転筋のトレーニング
足部のアーチには固有筋が大きく関わります。
特に母趾内転筋は筋力低下すると、開張足になります。
長く続くと横中趾靭帯が緩んで治りにくくなります。
横アーチを意識した筋力トレーニング
前足部がアーチを描くように丸めます。
アーチを作ったり、緩めたりを繰り返します。
母趾内転筋マッサージ
ゴルフボールなどを優しく転がします。
立位のバランスや姿勢にも活躍している筋肉です。
横アーチの下にタコのある方
(タコがあるということは横アーチはないと思われますが)
やってみてください。